君のいる世界〜short story〜2

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私「あれ？あっくんは？」



さっきまで一緒にいたのに、
気づいたら見あたらない



藤「あつ〜？」



……返事がない



どうしよ、夢中になりすぎて、
見失った



藤「俺、その辺探してくる」



私「わたし、あっち探してくる！」



心臓がバクバクしてきた



だって、こんな山の中で迷子なんて……



藤「Aはダメ！友と瑠奈とここにいて？
あ、こら！A！」



たいちゃんがなんか言ってるけど
聞こえない



走り出す私



私「あっく〜ん！」



叫びながら、探し回る



何度呼んでも、返事がない



どうしよ……あっくんになんか
あったら……



崖から、落ちた？



そっと、覗いてみる



こわっ！ 大丈夫落ちてない




どのくらい探したかな



あ、携帯！



……電波ないし



たいちゃん、見つけてくれたかな



戻ってみよ



……



……




どこだここは……最悪だ
戻り方が、わからない……



あっくんはいないし、自分まで
迷子だし



歩きまわったら、疲れたし



座り込む




藤「いた」



振り向くと、たいちゃん



何日ぶりに会ったんだろうって
くらい久々な気さえしてくる



立ち上がって、ギューっと
しがみつく



藤「迷子になるなって言ったでしょ？(笑)
めっちゃ探したわ！」



私「もぅ、会えないかと思ったよぉ……ｸﾞｽｯ
あっくんは〜？」



藤「すぐ近くに居たよｗｗｗ
虫に夢中になってた」



私「よかったぁ〜……ｸﾞｽｯ」



藤「ほら、泣いてないで行くよ？(笑)
も〜、どっちがこどもだよｗｗｗ」



手を、引かれて戻る



友「良かった、見つかって(笑)」



あ「も〜まま！ぱぱからはなれちゃだめって
言われたでしょ？」



あっくんに怒られる



私「うん、ごめんね(笑)」



存分に楽しんで、
採ってきたキノコでお鍋をする



あ「おいし〜ね！まま！」


る「おいち〜！」



あんなに嫌いだったキノコを
美味しいって食べるふたり



私「キノコ好きになった？」



あ、る「きら〜い！！」



私「あははははっｗｗｗ」



藤「キノコ狩りは？」



あ、る「すきー！」



友「よし！また連れてってあげよう！」



あ、る「やったー！！」



次はたいちゃんから絶対離れないと
こころに誓ったわたし(笑)



〜fin〜

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