君のいる世界〜short story〜2

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私「……なにこれ……」




ドラマが始まっても、帰ってこない
たいちゃんを待ってられなくて、



見始めた新ドラマ



ストーリーは、ちょっとサスペンスもの



たいちゃんは双子役を
見事に演じてた……



話しはとても面白くて、
次の展開も、めちゃめちゃ気になる




キスシーンまでは、よかった



でも……



ベットシーンは、聞いてない




……






ピンポーン♪



玉「来ると思った(笑)」



私「う〜！！」



玉「どうぞ？(笑)」



私「……ごめんね、こんな時間に」



玉「いいよ、わかってたし」




玄関で立ち尽くす、わたしの腕を
引っ張って、中に入れてくれる




私「……なんで来るのわかったの？」



玉「ガヤに、Aちゃん行くと思うから
待っててやってって聞いてたから(笑)」




……ずるい



なんでも、お見通しなとこ、



ほんとずるい





その通りに行動しちゃう、私もわたしだけど……





玉「でも、Aちゃんここに家出して
くるの久々だよね、前はよく来てたけど(笑)」



私「……」



玉「アイス食べる？(笑)」




それも、たいちゃんに頼まれたんだ、絶対



機嫌とっといてって……




私「いらない」



玉「え！いらないの？」




そんなに驚く？



そんなんで、騙されるほど、単純じゃないよ？




玉「まじで？ これ、限定品だよ？
たぶんしばらくは買えないよ？」




美味しそうな、パッケージを
目の前にチラつかせる玉ちゃん




げ、限定品？



……食べたい



だって、アイス好きだし



しかも、限定とか、魅力的すぎる




私「い、いらない！」



玉「ふーん、じゃ、俺食べちゃおーっと」




わたしの目の前で、食べ始める
玉ちゃん



わたしはいったい、何を見せられてるんだろう





私「……」



玉「はい、あーん」




ぱくっ




玉「うまいっしょ？(笑)」



私「うん」




自然と顔が緩んでしまう




玉「ほんと、変わんないよね、Aちゃんは(笑)」




なにがよ……





〜ピンポーン♪




玉「来たよ？(笑)」

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