Stand by me 3

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太輔がレコーディングを終えて
出てくると



か「おつかれさまでーす」



なんだ？この猫なで声は……



か「藤ヶ谷さんの歌声、すっごい好きです」



藤「……どうも」



満更でもない様子の太輔



こんな率直に褒められたら、嬉しいよね



私「じゃあ、藤ヶ谷さん送って事務所
戻ろっか」



か「はい」




かなさんが運転で、助手席にわたしが乗る



私「ナビに藤ヶ谷さんちの住所
入ってるから」



か「わかりました〜」



車を走らせる かなさん



どうやら私より安全運転のようだｗｗｗ



太輔は後ろで寝てる



いつもなら、くだらない話
たくさんするのに……



なんか寂しい



か「この辺ですか？」



私「うん、そこの大きなマンション。
藤ヶ谷さん？着きましたよ？」



藤「うん」



か「おつかれさまでした
藤ヶ谷さんち、うちと近いかも。
明日は、わたし迎えにきますね」



藤「……え？……了解、おつかれ」



降りてく太輔



後ろ姿を見送って、走り出す車



こうやって、少しずつ距離が
できていくのかな……



時間もバラバラになって、
会いたい時に会えなくなって



か「Aさん、アイドルとマネージャーって
恋に発展しますかね？」



私「……どうだろ」



か「あんなかっこいい人と
四六時中一緒にいたら、好きになりません？」



なりました



まさに、なりました



か「あー、Aさんは彼氏いますもんね
なるわけないかぁ」



私「……」



〜♪♪ 〜♪♪♪



わたしの携帯が鳴る



私「もしもし」



〃俺〃



私「うん」



声だけで、わかるよ、太輔だって



〃仕事おわったら、おいで？
待ってるから〃



私「いいの？」



昨日も泊まったよ？



〃あたりまえ(笑)〃



私「うん、なるべく早く行く」



電話を切る



ずっと一緒にいたのに、また会えるとか
考えただけで嬉しい



か「彼氏さんですか？ｗｗｗ」



私「うん」



か「仲良さそうですね」



私「まぁｗｗｗ」



か「わたしも彼氏ほしいなぁ
せっかくこの事務所はいれたし、
がんばろ〜っと」



……何を？



お願いだから、不安にさせないで？

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