小さな幸せ 2

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二「あのさ、先に言っとくけど、
俺、女の子に泣かれると、
どうしていいかわかんないの(笑)
慰めたりとか苦手だし、
キスブサとかほぼ最下位だし」




私「ふふっ、うん」




たしかに苦手そうだし、
キスブサ最下位ってとこがツボにはまる




二「笑うな(笑)」



私「だって、最下位とか言うから(笑)
大丈夫、泣かないから」



二「絶対？」



私「うん」




ほんとかよ〜って言いながら
疑いの目をむけられてるところに
注文した物が届き、乾杯する




二「うまっ！風呂上がりの
ビールと焼き鳥、最高〜」



私「なにこれ、美味しい！」



二「でしょ？ これも食ってみ？」



私「やばっ、めちゃくちゃ美味しい！」




美味しいものを、食べるって
気分が落ちてる時は、重要かも




二「やっと、ちゃんと笑った」



私「え、さっきから笑ってるよ？
二階堂さんと一緒だと楽しいもん」



二「さん付け、気持ち悪いからやめて(笑)
ニカでいいよ」



私「じゃ、ニカちゃん」



二「うん」




ニカちゃん、その顔してたら、
キスブサ1位狙えるよ



だって、めちゃめちゃ優しい顔してるもん




二「そろそろ、聞いていい？」




やっぱり、そうだよね



話し聞いてくれようとしてたんだよね




私「わたしね、これから振られるの」




思いきって言ってみた




二「は？」




口をあんぐりして、びっくりしてる




私「さっきの子、婚約者なんだって」



二「はぁ？ ちょっと待って、
なんの話し？」



私「だから……」




昨日の話しをニカちゃんに
したら、頭を抱えこんだ




二「……」



私「だからもう……」



二「ちょっと、黙って」



私「……」




しばらくの沈黙の後、




二「あぁ！！！ やっと思い出した！」




ビクッ！



急に大きな声を出すから、びっくりした




私「なに？」



二「あの子かぁ(笑)」



私「やっぱり、知ってたの？」



二「だいぶ前に聞いた事ある。
ふふっ、なんだ、全然心配する事ないよ、
Aちゃんはさ、小さい頃
誰かと約束した事ない？
大きくなったら結婚しようねって」



私「うーん、幼稚園の時かなぁ
そんな事言ってたかも……」

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