小さな幸せ 2

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北「うまっ！！」



カレーをめいいっぱい
口にいれて、もぐもぐしてる



これが、俗に言う、もぐみつってやつか



すごい可愛いんですけど




私「良かった〜、カレー好き？」



北「すげー好き、Aのカレーめっちゃうまい」



私「じゃ、わたしも食べよーっと、
ちょっと心配だったんだ、隠し味に
色々いれちゃったから」



北「え、俺、毒味？」



私「……さぁ(笑)」



北「こら」




結局、おかわり〜って3杯も食べて




北「やべー、腹パンパン」




って、お腹を叩いてる姿でさえ、



なんか無防備で嬉しい




私「食べすぎだよ(笑)」



北「んふふっ、美味かったんだもん、
また作って？」



私「うんっ！今度は違う隠し味入れてみる」



北「え、毒味？普通でいんだけど」



私「えー試したい」



北「俺で試すんかい」



私「ふふっ」





みっくんといると楽しすぎて



あっという間に時間が過ぎる




北「やべ、こんな時間じゃん、
明日仕事でしょ？」




さすがに今日は泊まってくれないか




私「うん、仕事」



北「ちょっと、鞄取って〜」




私のそばにある鞄を指さしてる



きっとこの鞄を受け取ったら、帰っちゃう




北「……離せ(笑)」




ブンブン




北「ふふっ、大丈夫だから離して？」




なにが大丈夫なんだろ



心読まれてる？



みっくんの鞄を帰らないでーって念をこめて
握りしめてんの、ばれてんの？




引っ張るみっくん



握りしめる私




静かな攻防戦がしばらく続くと、




北「わかった(笑)」




折れるみっくん





やったっ！ 勝った！




もはや、なんの勝負をしてたのかわかんなく
なってるけど





北「そこにまだお土産はいってるから、
開けてみ？」




お土産？



枝豆だけじゃなかったのか




みっくんの鞄の中を覗くと



コンビニの袋




私「デザート？」



北「ブー」



私「なに？」



北「なんでしょう？」




袋から出てきたのは、歯ブラシ2本




私「歯ブラシ？」



北「そ、Aのと、俺の。
Aのは俺が持って帰って、
うちに置いとくから、
俺のは、ここに置いといて？」




やだ、嬉しい……



かなり嬉しい

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