小さな幸せ 2

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お昼休憩



ミカとランチに行こうと
受付の前を通ると



公認カップルのアトミーと
さらちゃんが目に入る




ミ「堂々とイチャついてるし(笑)」



私「いいじゃん、いいじゃん(笑)
仲良きことは美しきかな」



ミ「は？ 急に老人みたいな事言わないで
くれる？」




自分が幸せだと、他の人が
イチャついてるのを見ても、微笑ましいとさえ
思ってしまう



ミカと笑い合ってると、
私達に気づく、アトミー




ア「おつかれ！ ヤスに聞いた？ 送別会」



私「送別会？ 誰の？」



ア「お前、主役みたいなもんだろ(笑)」




え、私？



辞めるなんて言ってませんけど？




ミ「もしかして、柊吾さん？」




ミカが言った事で思い出す



私、どれだけ浮かれてたんだろ



柊吾、本人から転勤って聞いてたくせに




ア「そうだよ。来週から、ロスでしょ？
準備とか忙しいだろうから、早めに
送別会しよって話になってんだけど、
聞いてないの？」




ミ「聞いてないよ、いつ？」



ア「え、マジで聞いてないの？
明日だよ？」




ありえないって顔で私を見てますけど
聞いてないものは、聞いてない




ミ「A、聞いてた？」



私「ううん、送別会は聞いてない」




だとしても、行かないし




さ「Aさん、一緒にロス行くんですよね？」




可愛い顔して、とんでもない事を
言い出した さらちゃんに驚きを隠せない




私「え、わたし？」



さ「本人が、Aさん連れていくって
言ってましたよ？」



ア「俺も聞いた、だから結婚でも
するんだろうなって思ってたけど、違うの？」






……






ミ「A、どうすんの？」




ランチのさば味噌定食を
つつきながら、ミカが聞いてくるけど




私「どうもこうも、何もないよ……」




昨日、はっきり断ったし



私が好きなのは、みっくんだし




ミ「明日、どうする？
やっぱり、行かないの？」



私「行くわけないでしょ」



ミ「……でもさ、待ってるって
言われたままじゃ、Aが
引きずる気がするんだよね」




たしかに、気分はよくない



全然すっきりもしてないし



長い事付き合っていたから、情だってある

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