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「どう？どこか痛いとこない？」
近寄ってきた彼に身構えると
気づいた彼は、ピタリと止まり
それ以上は近づいてこなかった
私「大丈夫」
「よかった、Aが運ばれてきたから
びっくりしたよ」
そう柔らかく笑う彼に
懐かしさは感じなかった
だって、声も、表情も、しぐさも
何ひとつ変わってないから
あの時、
距離に負けて
別れる事を選択したのは私だけど、
別れる前も別れた後も
会いたくて会いたくて
何度も何度も涙を流した
やっと
やっと彼以上に好きだって思える人ができて
やっとやっと
忘れる事ができたのに……
私「……いつ、戻ってきたの？」
「1週間前。
ここの救急センターに、配属になったんだ」
私「そう」
検査の説明をされ、
「……で、問題なければ帰れるから」
私「うん、ありがとう」
「……」
部屋を出ていこうとしない彼
私「まだ……なにかある？」
「……いや、……うん、
ちょっと、話しできないかなと思って。
ダメかな？」
私「……」
話す事なんて、ない……
玉「A」
ゆうくんが私の頭にポンって手をのせたから
見上げると
玉「俺、一回家行ってくるよ。
久しぶりなんでしょ？ゆっくり話して」
って、
ただの幼なじみだと思ってるから
そんな事言ってるんだろうけど
私「……すぐ戻ってくる？」
玉「戻ってくるよ、約束したでしょ？
仕事まではここにいるって」
頷くと、
くしゃくしゃって私の頭を撫で、
彼に軽くお辞儀をすると、
部屋から出て行った
……
しばらくの沈黙の後、
ふぅっと大きく息をした彼が
「A、そっち行っていい？」
って、聞いてくる
返事も待たずゆっくりと
私の方に歩いてくる彼
私「……それ以上、……来ないで」
「そんな事言うなよ、笑」
私「……」
私の言葉なんて無視した彼は
ベットの隅に座った
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なみすけ(プロフ) - えさん» はじめまして！うわー嬉しいコメントありがとうございます！番外編は書こうと思ってます。その時は是非読んでください。 (2021年2月11日 12時) (
レス) id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
え(プロフ) - 初めましてこんにちは。とても内容が面白く、文章の書き方も素敵だったので一気に読んでしまいました！本当に楽しかったです！ お時間ある時で構いませんので続編も楽しみにしてます (2021年2月11日 4時) (レス) id: 2a10445955 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - なみすけさん» はい(*^-^*)分かりました(*^-^*)楽しみにしてます(*^-^*) (2021年1月25日 2時) (レス) id: ad058fd0f4 (このIDを非表示/違反報告)
なみすけ(プロフ) - りささん» りささん、いつも楽しみに待っててくれて嬉しかったです。番外編は書こうかなと思っるんでその後のふたりを楽しみにしててくださいね (2021年1月24日 8時) (レス) id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 終わっちゃった(T_T)本当はもっと見たかったです(T_T)もし出来るのであれば2人の子供子供が生まれたその後の話を書いて欲しいです(*^-^*)お願いします(*^-^*) (2021年1月24日 4時) (レス) id: ee645294a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみすけ
| 作成日時：2020年12月2日 21時
