中学生日常編2 ページ9
「ここだな。俺の生徒と護衛対象がいる家は。どんな奴らか楽しみだな。」
黒い深めのハットを被り、ビシッとスーツに身を包んだ男が沢田家を一瞥し、ポストに家庭教師のチラシを投函する。
ーー
「ごめんな、俺のせいでAにまで掃除手伝わせちゃって。」
『ううん、誰かがやらなくちゃだもん。つー君に掃除押しつける皆が間違ってるんだよ。』
「そう言ってくれるのはAだけだよー。バカにされてばっかでほんとかっこ悪いよな、俺。」
『そう？私はかっこいいつー君もいっぱい知ってるよ。』
そう言うとつー君は祈りを捧げるように私の両手を両手で包み、目を潤ませる。
「…A…！」
つー君の手から暖かいものが流れてくる感覚。つー君の側はいつも暖かくて落ち着く。
つー君は優しくて争いを好まない。だから押しつけられても断り切れないんだよね。本人はそこがダメな所だと思ってるみたいだけど、私はそこがつー君の良い所だと思う。
ーー
『「ただいまー」』
「2人ともお帰りなさい。今日ポストに面白いチラシが入っててね、今日から家庭教師の先生が来ることになったの！」
「家庭教師！？ヤだよそんなの俺勉強嫌いだし。どーせ何やったってムダなんだって。」
『チラシってこれ？
�爐�子様を次世代のニューリーダーに育てます
学年・教科は問わず リボーン��
だって。私たちを社長にでも育ててくれるのかな？』
「うさんくせぇー」
「ちゃおっス。社長なんかよりもっと高みに連れてってやるぞ。」
「…ってスーツ着てるけど赤ん坊じゃん！おしゃぶりつけてるし！」
「彼が家庭教師のリボーン君よ。あなたたちの成績があがるまで住み込みの契約で、責任持って面倒みてくれるそうよ！」
そう、綱吉だけでなく、Aの成績も、お世辞にも良いとは言えないのである。
「そこの見るからにダメそうなのがツナ、こっちの可愛いのがAだな。みっちり仕込んでやるから覚悟しとけよ。」
そう言うとリボーンは綱吉の部屋で勝手にくつろぎ始める。
「俺とAの扱いの差すごくない！？そりゃAはめちゃくちゃ可愛いけどさぁー。」
ーー
リボーンの首からぶら下がる黄色いおしゃぶりを見て、Aは最近イタリアで身を寄せていたCEDEFでの日々を思い出していた。似たようなおしゃぶりをぶら下げた赤ん坊、ラルミルチを師匠として護身術を習っていたからだ。
Aはラルミルチを思い浮かべ、関係あるのかな？と頭をひねった。
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さす - いやいや!わたぬきさんには、自分のペースで、自分が満足する物を書いてもらえれば、、私も満足(?)です！! (2020年7月28日 0時) (
レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
わたぬき あめ(プロフ) - さすさん» うわぁぁぁ！！コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようでとっても嬉しいです！ちょっと展開に迷って更新が遅くなっちゃいました…また頑張って更新していきますね！ (2020年7月27日 13時) (レス) id: 048cf81317 (このIDを非表示/違反報告)
さす - いつも見させてもらってます!とてもおもしろです!最新楽しみにしています頑張ってください！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたぬき あめ | 作成日時：2020年7月1日 4時
