黒曜編15 ページ46
(今思い返してみると…私って酷い現実逃避してたんだね…ごめんラル。
つー君だって…自分の立場に苦悩しながらも頑張ってる。
何も頑張ってない私が逃げる訳にはいかないよね。
最悪の場合、私がこの場を収めるんだ。
この戦闘では誰も死なせない。)
Aは、覚悟を決めて綱吉と骸の戦闘を見守る。
「迷いはなくなったみてぇだな。」
『リボーン…。
うん。とりあえず、今はね。』
ーー
地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天界道のそれぞれの冥界から授かった6つの戦闘能力を使いこなす骸は強かった。
おまけに、憑依弾を使用し、ビアンキや獄寺、雲雀の身体を乗っ取り、綱吉へ攻撃を仕掛けてくる。
(傷付いたみんなの身体が…また傷付けられていく…
それでも、私はまだ手を出してはいけない…。)
Aはグッと下唇を噛んだ。口内に鉄の味が広がっていく。
仲間を傷付ける骸の戦い方に怒りが込み上げるのは綱吉も同じだ。
綱吉の怒りに呼応するように死ぬ気の炎は一段と大きくなる。
綱吉は骸の顔を掴み、床へと叩きつける。
「死ぬ気の炎が骸のどす黒い
そうリボーンが言う。
それ以上、骸が起き上がることはなかった。
倒れた骸の顔は、心なしか穏やかな顔になっていた。
ーー
Aは、倒れた骸の側に寄り声をかける。
『…骸さん…。』
「…すみませんね…。
貴方を救うと言ったのに……。
ああ…可愛い唇から血が出ていますよ。」
骸はAの頬に手を添え、親指で唇をなぞる。
Aは頬に添えられた骸の手に手を添える。
『…並盛のみんなを傷付けたのは許せないけど…
私は…骸さんのお陰で…少しだけ、自分の力に向き合うことができました。
もう少し、お話ししてみたかったです。』
Aと骸が言葉を交わしていると、どこからともなく
鎖の繋がった首輪で拘束され、連行されていく骸へ、Aは声をかける。
『骸さん！！
…いつか、きっと、また会えますよね？』
「可愛いことを言ってくれますね…。
貴方が望めば、いつでも会えますよ。」
ーー
(一度貴方には剣を刺しましたから。
貴方が僕を受け入れてくれるならば、いつでも会いに行きますよ。
…例えどんな牢獄の中であろうとも。)
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さす - いやいや!わたぬきさんには、自分のペースで、自分が満足する物を書いてもらえれば、、私も満足(?)です！! (2020年7月28日 0時) (
レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
わたぬき あめ(プロフ) - さすさん» うわぁぁぁ！！コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようでとっても嬉しいです！ちょっと展開に迷って更新が遅くなっちゃいました…また頑張って更新していきますね！ (2020年7月27日 13時) (レス) id: 048cf81317 (このIDを非表示/違反報告)
さす - いつも見させてもらってます!とてもおもしろです!最新楽しみにしています頑張ってください！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたぬき あめ | 作成日時：2020年7月1日 4時
