黒曜編13 ページ44
「…Aは下がってて。
こんな奴の言うこと、真に受けたらダメだ。
どうせデタラメに決まってる。」
綱吉はAを庇うようにAを自分の後方に下がらせる。
『…つー君……』
「クフフ…デタラメですか。
僕は客観的事実から述べているだけですよ。
ボンゴレの10代目が、ボンゴレの犯す罪を知らぬ存ぜぬとは…嘆かわしいですね。」
「俺は…これまでボンゴレが何をしてきたかも…今何をしているのかも知らない。
けど、Aとは産まれた時から一緒にいるんだ。
Aの事を一生かけて
Aが自分の力に苦しむなら、そんな力誰にも使わせない。
狙ってくる奴からもボンゴレからも俺が
「よく言ったぞ、ツナ。
そんなお前にレオンが新しい武器を生み出したみてぇだ。」
リボーンは、相棒である形状記憶カメレオンのレオンが生み出した毛糸の手袋を綱吉に渡し、小言弾を撃つ。
いつもの正気を失う死ぬ気弾と違い、小言弾を撃たれた綱吉は至って冷静だった。
死ぬ気の炎を手袋に灯すと、手袋は炎を纏うグローブへと変貌を遂げた。
「骸、お前にAは渡さない。」
「残念ですが、僕も彼女は譲れない。」
綱吉と骸の戦闘が再び始まった。
ーー
『自分の力に苦しんでる…か…。』
Aはポツリと呟いた。
(これまで…すぐに思考停止して、自分の力に向き合う事を何となく避けてきた…。
イタリアでは力の説明も一通り受けたけど、そんなのひとつもしっくりこなかった。
理解なんてしなくても、力の使い方は自然と分かったし、勝手に身体が覚えてた。
得体の知れない力…こんな非日常、とても受け入れられなかった。
けど、日本に帰れば相変わらず普通の中学生で、今までと何ひとつ変わらなくて…あぁ、やっぱりこっちが私の日常なんだと思った。
…そう思いたかった…。
…この力の全貌を知るのが怖い。
…眠っている間に勝手に身体が動いてるなんて…。
自分の知らないところで暴走するこの力に…私はいつか呑み込まれてしまうかもしれない。
そうなった時、みんなは…つー君は…私をどう思うだろう。
…骸さんの言う通りだ。
自分の力に苦しんでる。
骸さんも、その眼を移植された時は同じ気持ちだった…？)
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さす - いやいや!わたぬきさんには、自分のペースで、自分が満足する物を書いてもらえれば、、私も満足(?)です！! (2020年7月28日 0時) (
レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
わたぬき あめ(プロフ) - さすさん» うわぁぁぁ！！コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようでとっても嬉しいです！ちょっと展開に迷って更新が遅くなっちゃいました…また頑張って更新していきますね！ (2020年7月27日 13時) (レス) id: 048cf81317 (このIDを非表示/違反報告)
さす - いつも見させてもらってます!とてもおもしろです!最新楽しみにしています頑張ってください！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたぬき あめ | 作成日時：2020年7月1日 4時
