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_____ここにカルナがいる。それだけが今彼に知られてはいけない事実だ。もしバレようものなら、第n回インド大戦が勃発してしまう。インド妖怪大決戦かもしれない。ネーミングはどうでもいいけれど。
そもそも何で今カルナがいるのかと言えば、答えは単純で、午後からはネロと模擬戦闘を行ってもらおうと思ったからだ。触媒を用いた召喚もやっておこうと思っていた頃だったし。
時間が来るまで好きにしてていいよ、と伝えておいた彼は今は霊体化しているらしい。タイミングが良いのか悪いのか。
「まあ、良いのです。あの男はあの男なりにマスターに仕えているようですし、そこを否定するつもりはありません」
「そ、そうですか…」
「し か し」
話が長くなりそうな____加えて面倒くさくなりそうな気配を察知。それは近くのロビンも同じだったようで、こそっとその場を離れようとしていた。後ろ手で逃げようとするロビンの腕を掴もうとして、ひらりと避けられる。
「ちょっ、ロビン…！」
「マスター。今貴女と喋っているのは誰ですか」
「アルジュナです…」
「よろしい」
満足げにアルジュナが微笑む。それはもうにっこりと。寒気まで感じさせるその綺麗な笑みを一身に受けているのは、もうわたしだけだ。あの緑の弓兵はちゃっかりと逃げてしまった。
「私は、貴女がサーヴァントに優劣を付ける人ではないと知っています。それは美徳だと感じます。しかし、だからこそ____だからこそ」
____目で見えるものを欲してしまうのです。私が貴女の力であるという証を。
「頼ってください。縋って。このアルジュナだけに、貴女の手を取る光栄を」
そう言って、アルジュナはわたしの手を取る。そして顔を覗き込むように近づけた。黒い瞳がわたしの視線とぶつかる。また、アルジュナの、薄い唇が開こうとした時____
「みっともないぞ、アルジュナ」
誰もいなかったはずの廊下に声が響く。何で今出てきてしまったの、と思わず口から飛び出しかけた非難を慌てて押さえ込んだ。こんな事を言える空気ではない。
「やはりいたか、カルナ」
「マスターはお前だけの手を取ることはない。分かっているだろう？」
装飾が擦れる涼しい音がする。白髪を携えたカルナは、切れ長の目でアルジュナを真っ直ぐに見つめていた。その手は、わたしの手首を掴んだままのアルジュナのそれに掛けられている。
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
