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「____お前らしくもない」
「口を閉じろ、カルナ。……お前に言われずとも分かっている」
カルナの呟きにそう返したアルジュナは、私の手首を離してから、カルナの手をやや乱暴に振り払った。
「申し訳ありません、マスター。戯言を____。久しぶりに貴女に会えた喜びで、調子が崩れていました」
そしてそのまま頭を軽く下げるアルジュナ。私が、いいよいいよ、と頭と手を横に振りながら(やや必死で)言うと、彼はゆっくり頭をあげ、控えめに微笑んだ。
「再びマスターの弓として力を振るう____それは私にとって、至上の喜びであることはお忘れなきよう」
「____しかし」
あれ、本日2回目の「しかし」だ。心なしか眉間に深い深い皺ができている。目の前のカルナは首を傾げているが、わたしは嫌な予感しかしない。
「正直に言えば！みっともないと思い伏せていましたが…！！やはり納得いきません！なぜ私より、この唐変木____カルナの！召喚が！先だったのですか！！私の方が、戦士としても、サーヴァントとしてもっ、優れていると自負していますが？！」
アルジュナの大きな声が寮の廊下に響く。自分の胸に手を当てて、そう主張するアルジュナを見て、カルナの眉間にも少し皺が寄った。そして、いいだろう、と呟いた。
「お前がそこまで言うのなら、オレにも案がある」
＊＊＊
そんなこんなで、バチバチ火花を散らしている兄弟ふたりを引き連れて、体育館に戻ってきたわたし。端的に言えば、第n回インド大戦の開戦である。恐れていた自体が起こったことに、わたしはただため息をつくことしかできなかった。
「アルジュナ」
「なんだ、カルナ」
アルジュナと向き合ったカルナは、彼の名前を呼ぶ。アルジュナは鋭い眼光でそれに答えた。
「え、なにあの雰囲気、因縁とかある感じなん？」
「あ、上鳴くん。サポートアイテムの調整終わったの？」
「とりあえず！…ちょっと酷い目にあったけどな」
声をかけてきた上鳴くんは遠い目をしている。きっと発目さんとお話をした後なのだろう。察するに余りある。
「オレのどこが唐変木なんだ？」
「…手に胸を当てて考えてみろ」
「………。」
「私の胸に手を当てるな！！貴様の胸だ！！！」
コントのようなやり取りを大声でしたあと、カルナは言われた通り自分の胸に手を当てて首を傾げている。そういうところ……なのかもなあ……。アルジュナは怒り心頭といった様子で弓を構えた。
…さて、この体育館、半壊で済めばいいのだが。
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
