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曲が終わるとより一層大きな歓声に包まれる。



「thank you. my dear people.」
(ありがとう、私の愛する人たち)


私が話すと一気に静まり返ってしまう会場。
…あれ、私何か間違っていたかな。
そう焦るのもつかの間。先程のはお遊びだったかのように大きな歓声に包まれた。


「Aちゃんーー!」


カタコトの日本語で至る所から聞こえてくる。
それがとても愛おしくて、嬉しくて、顔が熱くなってしまう。
ツアーは苦手だ。いっつもファンの人に驚かされちゃう。


「It's early, but let's move on to the next song」
(早いけど、次の曲に移りましょう)


次の曲は海外で流行った曲だ。私自身初めて挑戦した系統の曲。
ワンフレーズ歌っただけで歓声に包まれることだろう。







あなたのためだけに歌うよ。








フワフワ空から羽みたいな 天使の落とし物

ダッフルコートのフードかぶって
街を走る キミのもとへ急がなくちゃ
天気予報は雪のマーク
もしかしたら 今日こそ見れる気がするよ

ふたり出会ってから はじめての冬に
白い息ココロうきうき
ポッケに入った手を ムリに引っぱりだして
ぎゅっと握って 大好き! ってテレパシー

冷たい風の中 キミと歩きたい
冬のうたなんて歌いながら
雨が雪に変わったら
初雪記念日の KISS しちゃおう! なんてねっ

フワフワ空から羽みたいな 天使の落とし物


キミと歩きたい、のところで彼…大谷を指差す。
周りのファンは誰も彼に気づいていないようだった。

驚いていた顔は後でからかってやろう。







(:Angel Snow)

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作者名:なみ | 作成日時:2023年3月10日 22時

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