crisis02 ページ2
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「成り行きっていうか誘われた勢いでシちゃって、」
「え、待って。ジンヒョンってソクジンさんだよね？」
「…そう」
「ごめん頭が追いつかない」
女じゃなくて男？
え、これってどうなの。浮気には変わらない？
「…ユンギ、実は男が好き？」
「別にそういうわけじゃないけど、」
ジンヒョンは特別だったっていうか、なんて話し始めるから頭の中は絶望の2文字しかない。何その顔。好きですって顔に書いてあるじゃん。
特別って何なの？もしかして今日ソクジンさんに抱かれて好きになったとか……ありえる。
私が黙り込むとユンギがバツ悪そうに、また謝ってきた。
「ごめんA」
「……」
「…許してもらえない、よな？」
「別に、これ許す許さないじゃないよね」
「……」
「とりあえず今日は私リビングで寝るから」
ユンギの腕を振り払って寝室から出た。
布団を出してリビングのソファーに寝転がる。
頭はぼんやりしていて、いまいち状況をきちんと感じられていなかった。
……ユンギがソクジンさんに抱かれたなんて想像できない。
ベッドの上だとユンギは主導権握るドSだし、ソクジンさんの方がMっぽいのにユンギのこと組み敷けるのかな。
まだ話された事に現実味を感じられなくてどこか他人事のよう。
もしかしてこのまま私フラれるのかなぁ、なんて考えながら目を瞑った。
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作成日時：2021年6月27日 23時
