これが僕の恋。 (ページ5)

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紫耀の恋。ページ5

『なぁ、聞いてる？』

「んー。」

私がキッチンにたっている前で、

しきりに話しかけてくる紫耀。

『聞いてるんならもっと

ちゃんと返事してや。』

「もーうるさい。

今わたし料理してるの。」

『な、なんで？！

Aさっきから料理ばっかりやん！』

俺が居るのに！！

ってぎゃあぎゃあ騒ぐ紫耀。

お腹すいたって言い出したのは誰よ。

「あーほら、

今わたし紫耀のために作ってるから。」

そう言えば、動きがぴたっととまる。

『俺のため？』

そりゃもちろん。

あなたがお腹すいたって言ったんですからね。

「そうだよ？

紫耀には美味しいもの食べてもらいたいの。」

『えへ、えへへへ

嬉しい！！

出来たら一緒に食べような？！』

別に、私はお腹すいてないけどね。

「ふふ、はいはい。

じゃあさ、一緒につくろ？」

その方が楽しいでしょって手招きする。

『え、作る！

俺も一緒にする！！』

すぐに駆け寄ってくるから、

なんかちょっと私も嬉しくなった。

……が、現実そんなに甘くない。

「えーと、なんで？」

『ごめん、俺間違っちゃった？』

忘れてた、

紫耀があまり料理が得意ではないこと。

もはや何を作ろうとしてたのかもわからない。

でも、

『A、ごめんな？

Aにも喜んで欲しかっただけやねん…』

そう言ってしょぼくれる紫耀が

あまりにも可愛いから、

もう、なんでもいいや。

「大丈夫だよ、

紫耀が作ってくれたのなら

きっと美味しいよ。」

『ほんま？食べてくれる？！』

「うん、一緒に食べよ。」

なんて頭さらって撫でたら

それだけでもうご機嫌。

可愛いなぁ、ほんとに。

紫耀は、コロコロ変わる。

たぶん、ばかなんだと思う。

『あれ、これこんな味やっけ？』

うん、ほんとに、ばかなんだと思う。

「…やっぱりいらない。」

『え！食べてくれるって言ったのに！』

「おいしくないもん。」

『そんなぁーー』

「また明日、教えてあげるから。」

『わ、やった！

俺 Aの料理してる姿めっちゃ好き！』

けど、そんなばかなところが

すごい好き。

「はいはい、ありがと。」

どうせ、料理したらしたで

構ってくれないって怒るくせにね。

ほんとに、可愛いくて困っちゃう笑

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紫耀くんと廉くんは

関西弁的な感じでいかせていただきます。