生意気ボーイ

祝福？ ページ33

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Aside




アユ｢着々と仲良くなってんじゃなぁーい｣



年末にあった近所のおばちゃんみたいなテンションで私の事を連行するアユさん




彼氏さんと関係が上手く行ってるのかな、って思いながらもそんなことないですよーってタイムカードをきる




アユ｢そんなことないわけないでしょっ！

ねぇ、昨日ご飯だって！？｣


『はい、玲於くんと、』


アユ｢玲於と？｣



興奮気味のアユさん




アユ｢仲良くなれたの？玲於と！｣



ニコニコしながらそう言ってくる





『あの、その事なんですけど、…』



ちらって時計を見る。大丈夫、出勤しなきゃいけない時間まであと30分はある。

つまり、それだけの空き時間がある。







『あの、』






私の言葉を今か今かと待ち望んでいるアユさんに、


ここで話すことじゃないと分かっていながらも話し始めた罪悪感から全て吐き切った







『あの、私、玲於くんのこと好きなんです』









カチッ、カチッ



時計がリズムを刻む音が休憩室に鮮明に響いてる



あ、もしかしてキャパオーバーなのかな？


急に固まってしまった先輩を気遣いながら、




『大丈夫ですかー？』




なんて言葉をかけてみる




でも、こうやって口にしてみたらちょっと恥ずかしいような気も、しなくも、ない。








アユ｢そ、うなの！？おめでとう！｣





どこかぎこちないアユさんの表情に私はすぐさま違和感を覚える




あれ、この感じ祝福されてないのかな？






『あの…もしかして、アユさんも玲於くんのこと好きですか…？

っ、私、ごめんなさ…』


アユ｢そんなわけないでしょ！

。ちょっと驚きすぎて、固まっちゃっただけ｣



明らかに、嘘


でも、アユさんが玲於くんのこと好きじゃないって言うのは本当なんだろうなって何となくわかる




アユ｢うん、おめでとう！やっぱりそうなると思ってたよ！｣



ほんとですか？


そう言って笑ったら、私は嘘つかないからねー？って









アユ｢…あの、さ。Aちゃん｣






さっきと同じような硬い声がして、今度こそ聞こうと姿勢を正した時





｢あ、Aさんいた！あの、これGENERATIONSさんに持っていく分の衣装です！今からよろしくお願いしますとのことでーす！｣




同僚の女の子が顔を覗かせていつも通りダンボールを手渡してくる


アユ｢あぁ、お仕事だ…行ってらっしゃい｣




何か言いたげだったアユさんに後ろ髪をひかれる思い出行ってきます、といった

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