生意気ボーイ

生意気ボーイ ページ13

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アユ｢ごめん2人とも…私、帰るね｣



玲於｢は？｣





アユさんの声に、俺は固まる




亜嵐｢じゃあ、面白いものも見れたし俺も帰るね〜｣




はぁ？





ノコノコ着いてきた亜嵐くんは見るだけ見て本当に帰り支度を始めるし、アユさんはそんな亜嵐くんに｢そこまで一緒に行こっか？｣って言ってる





玲於｢いやいやいや、ちょっと待って。
こいつどうすればいいの？｣


アユ｢あぁ、まぁ家の場所くらいは言えると思うから。
タクシーに連れ込んじゃって｣


玲於｢めんどくっさ！｣


アユ｢ごめんねー、これから彼氏来るらしくってさ、ここにいたら匂いついちゃいそうだし、先に出るね？｣




ほんとごめんね？って両手を合わせながら貸しイチでいいよ！って。


まぁ、普段お世話になってるからあんまり下手なことは言えないし、タクシーにこの女入れるだけならいっか、って思って渋々了承した





机に突っ伏して寝始めてるこの女の気が知れないわ、ほんと





2人が帰って、心做しかこのお店の喧騒がなくなった






玲於｢おい、起きろ｣


『んぁ…あぁ、生意気くん。』




なんだその命名。さっきもなんか生意気ボーイって言ってたよな？


俺も人見知りだし初めてあったやつには自然と態度が厳しくなるから、まぁ生意気に映ったのかな。






玲於｢じゃあお前は、泥酔ガール｣


『やらぁ、そんなの…』




やらぁ、って何？ヤダ、ってこと？笑


おもろ。笑





玲於｢じゃあ、コミュ障ガール｣


『コミュ障、なんじゃなくて、…人見知り、なの…』


玲於｢人見知りガール｣


『うん、そう』





うん、そう、って。笑



なんだコイツ。笑


酔っ払いながらも意識は戻り始めて様子で、まぁ完全に酔いを覚まさせてから連れて帰った方がいいな、って思って

そのまま居座ることにした




『ん、サノレオもここにいんの？』



呼び捨て。笑




玲於｢お前が起きないからだろ人見知りガール｣


『らいじょうぶ、もう醒めてる』





心無しかさっきよりも口調が戻ってきて、あーこれならまぁ帰らせれるかな、って思ってお会計に連れていった




｢先程の女性がすべて払われましたよ｣




お、さすがアユさんじゃん


なんか俺が奢られた気分になって嫌だけど




『おかいけー…』


玲於｢アユさんが払ってくれたって。とっとと帰るよ｣


『あい…』





フラフラしてる女の腕を捕まえると、ちょっと顔を赤くさせた



は、こいつ男慣れしてないの？





まぁそっか、｢人見知り｣だもんな？笑







ちょっと、可愛い、とか思ったりして






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