生意気ボーイ

芸能人 ページ24

・



玲於｢おい、子豚。こっちやれ｣



龍友くんのお洋服を考えていたら、玲於くんに呼ばれる

ちょっと低くて、可愛い声だから呼ばれる度にドキってしちゃうの



なんでだろ、？



『待ってよ、あと少しで終わるからね』


玲於｢あと少しって？｣


『10分！』


玲於｢じゃあ5分で終わらせて｣



なんで5分巻いたかなぁ？笑



『ごめんね、龍友くん』


龍友｢うちの最年少が、すいません、笑｣


おどけながら謝ってくれる龍友くんに何一つ非はない

それに、玲於くんに呼ばれて嬉しいなんて思ってる



龍友｢…なぁ、Aちゃんって玲於のこと好きなん？｣


『…す、！？』


龍友｢違うん？笑｣





好き




そんなの考えたこともなかったし、これからも考える必要はないと思う



彼は芸能人で、私は一般人だから


あれ、なんか自分で言っといてちょっと悲しくなってくるのはなんでだろ




龍友｢…Aちゃん？｣


玲於｢早くして｣



黙り込んだ私の顔をのぞき込んだ龍友くん。
その声に被せるようにして玲於くんが声をかけてきた



『あ、ごめん…』


今行くね、って玲於くんに言いながらアクセサリー道具を掴む


龍友｢…行ってらっしゃい｣


『行ってきます』



龍友くん、なんだかお兄ちゃんって感じ。

うーん、親戚のおじさん？笑

こんなこと言ったら軽く凹むだろうから、龍友くんには言わないけど。笑






・

世間話→←王子様

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す