【5部】ロキとレクイエム【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ4)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:28,295 hit

ファーストコンタクト② ページ4

「ハハッ、そいつぁいい。アンタ、その素性調べってのはどのくらいで終わるんだ？」

アバッキオはここぞとばかりにジョルノを攻撃する。ああ、アバ茶が不発だったからとにかく粗探ししたいんだな

ジョルノもブチャラティも平静を装っているが、その額にはうっすらと汗が滲んでいた

「ブチャラティさん、お手間は取らせません。すぐに終わりますから……ジョルノさん、貸していただけますね？」

緊迫した空気が私と二人の間に流れる。アバッキオは畳み掛けるようにやましいことが無いんなら問題ねえだろ、とジョルノを睨み、ミスタはあーあーといった表情を浮かべ、ナランチャは行く末をわくわくとしながら見守り、フーゴは静かにブチャラティの様子を伺っていた。

私も敵意がない事を示すにはこれが一番手っ取り早いため、さっさと済ませて二人の信用を得たいのだ

「ブチャラティさん、許可を」

「………断る」

「！！」

ジョルノ以外のメンバー全員が、ブチャラティの言葉に対し驚きの表情を浮かべる。もちろん私も例外ではない。しかしこの状況で表情一つ動かさないジョルノはほんととんでもない化け物だな、マジで15歳？

「……どうしてです？理由を聞いても？」

驚きで震えを抑えようとして発した声は、思いのほか低くなってしまい、まるで私がブチャラティを怪しんでいると思わせるような声色となってしまった。その声を聞いてメンバー達はそうだぜ、どうしてだ！と口々にブチャラティへ質問を投げる

「アンタはさっき自分を『情報管理チーム』に所属しているといった。パッショーネの情報管理チームであるならば＿誰よりも早く、自分らの元へ情報が入るはず…「昨日の出来事」については把握しているな？」

「…！」

無論、昨日の出来事とはポルポの話だろう

「その反応、もう嘘はつけないぜ……お前は昨日の出来事を知っているな？知っているのならすでに上からもっと優先すべき任務が入っているんじゃあないか？式の準備の手配やら部下の召集やら……」

オレらも暇じゃあないんだ、上から昨日の出来事について命令が入っててな……

ブチャラティはそう言い切り、では失礼する。と言ってジョルノや仲間を連れて個室の外へ出て行こうとする。

なんてことだ、彼を甘く見過ぎていた、まさかこの一瞬でこんな切り返し方をしてくるなんて

とにかくここで逃げられるのはまずい、何としても彼らを引き止めなくては＿＿