【5部】ロキとレクイエム【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ12)

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ポルポの遺産を狙え！② ページ12

「ブチャラティさんが今朝言っていた上からの命令(・・・・・・)というのは恐らくこの事でしょう…ポルポ氏の遺産の回収…！」

今朝の流れからうまく辻褄を合わせ、話を全て繋げていく

あながち間違いではなかったのかもしれない。彼の上からの命令、というのは

「ああ、その通りだ……これからお前らを連れて遺産を回収しに行くつもりだった。100億リラだ！そのカネがあれば「幹部の座」が手に入るからな…」

「！」

「100億だと！？どこに！？」

流石に表情を変えたジョルノと、舞い上がるアバッキオを見て、私は現実へ引き戻すよで悪いが彼らへと言葉を投げる

「場所は言えませんね、今は敵をあぶり出し、ナランチャさん達を返してもらうことが最優先でしょう？ブチャラティ」

「………ああ、そうだ。……アバッキオ！」

ブチャラティがアバッキオへアイコンタクトを取る

「……チッ、おいジョルノ！」

「なんですか？」

アバッキオはジョルノに詰め寄り、険悪な表情で続ける

「いくらお前が白だとわかっていようがオレはお前みたいないけすかねえ生意気なガキは嫌いだ。お前にオレのスタンドは見せてやるつもりはない！後ろ向いて指でもくわえながら待ってるんだな」

アバッキオはブチャラティへ合図し、ブチャラティがジッパーで床へ穴を開け、私たちは下の船室に降り立った

「『ムーディー・ブルース』！」

てっきり私も後ろを向いていなきゃいけないのかと思っていたが、アバッキオは私と目が合うと、アンタは情報管理チームだ、どうせオレのスタンドだって知ってるんだろ？と、それ以上は何も言わずにナランチャのリプレイを開始した。情報管理チームでなくても知ってはいるが、とにかくムーディー・ブルースが生で観れて感無量である

「『五分前』のナランチャからでいいか？」

「ああ…そのくらいでいい！素早くやれよ！」

ムーディー・ブルースが、5分前のナランチャ＿原作は甲板の上に居たが今回は船室のまま＿のリプレイを開始する。プー、という機械音が鳴り、船室内でミスタやフーゴと戯れていたであろう彼の動きが全て再現される