【5部】ロキとレクイエム【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ11)

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ポルポの遺産を狙え！① ページ11

「よし、それではみんなを集めよう」

ブチャラティが船室の入り口の方へ視線をやる。おそらく今からポルポの隠し財産の話をするのだろう。

「？アバッキオ、何やってるんだそんなところで」

「あ？アイツら船室ン中でギャーギャーうっせえんだよ、それよりこいつの素性調べとやらは終わったのかよ」

「ええ、それについては全て問題なく終わりました。彼は白でしたよ。私の「スタンド」で調べたので確実です」

ジョルノへお墨付きを与え、信用できるということをアピールすると、アバッキオはそれでもやはりジョルノが気に入らないといった表情で鼻を鳴らし、ブチャラティにどうするのかを尋ねた

「そろそろこの船が何処に向かっているのかも知りたい。アイツらも知りたがってたしな……」

そう言ってアバッキオが船室への扉を開こうとした瞬間、ジョルノがそれを制止する

「……待ってください、何か妙じゃありませんか…」

「あ？」

「どうした、ジョルノ」

ジョルノの様子に、私はハッとする。そういえば静かすぎる。アバッキオは今、アイツらがギャーギャーうるさいから先日から出た、と言っていた。しかし中からは話し声愚か物音一つ聴こえない。静かすぎる

「まさか……」

もうすでにスタンド攻撃が始まっている？ズッケェロが私の介入によりなかなかブチャラティから遺産の話が出てこないもので痺れを切らして攻撃を始めてしまったのか？

「ジョルノ……私のスタンドのオプションみたいなものでね…ちょっと今から起こりゆる事の可能性だとか、そういうものの話をしてもいいかい？」

「……？」

ジョルノは訳がわからないと言いたそうな目でこちらを見つめる。私はアバッキオへこちらに来るよう指示を飛ばし、ブチャラティらと4人で固まる

「スタンド攻撃(・・・・・・)ですよ、今されてます…おそらくミスタさん、フーゴさん、ナランチャさんの3人は人質状態。仮死状態にされてこの船のどこかに……」

「ちょ、ちょっと待て、スタンド攻撃？何故そうだと言い切れる。動機はなんだ？何故今攻撃を？」

「動機ならブチャラティ、あなたが一番よく知ってるはずだ……アバッキオさん、ジョルノ、実は昨日の話になるのですが、幹部のポルポ氏が自害しました」

「！」

「……」

アバッキオが確認するようにブチャラティを見ると、彼は静かに頷いた。私はそれを見て話を戻す