不良高・攘夷高校の四天王 (ページ13)

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第9話仲間をぞんざいに扱っちゃいけません！！(8話の続き、少し暴力？注意) ページ13

目線なし

バッ

他校の生徒「っ！？」

次の瞬間、チンピラの知人？は胸ぐらを掴まれる。

坂本「お、お前ら…！」

不良「おっと、コイツの命はどうなってもいいのか？」

チンピラはそいつの首にナイフを当てた。もちろん殺すつもりはないだろうが、怪我をさせる可能性がある。

不良「俺ら仲間だろ？協力するよな？」

他校の生徒「な、何するの…」

当然、怯えている。

坂本「…っ」

いくら他校の生徒といえど、無関係な人を巻き込む訳にはいかない。

坂本は静かに肩の力を抜き、目を閉じる。
それを見たチンピラは、坂本に近寄る。

不良「どうした？もしかしてコイツの知り合いだったか？俺らと同じ学校の奴だけど」

不良「冷血な奴じゃないってのは充分伝わったぜ？でもなァ、不良業界に入った以上、いい子ヅラしてっとやってけねーぞ？」

不良「大体よォ、そんな色眼鏡かけて、あの三強と仲良くなれたからってチョーシのりやがってこんなのつけてちゃ痛がるツラがよく拝めねェだろ？オラ取れよ」バッ

パリン

チンピラは、坂本のサングラスを取り、地面に叩きつけて踏み壊す。

坂本「……」

不良「どうした？声も出ねーのか？チョロい奴だwさァてこっからが本番だ」ガッ

チンピラの一人が坂本の胸ぐらを掴む。

不良「くたばれェェ！！」

そして、坂本を殴る。

ガッ！

…がその手は片手一本で抑えつけられる。

不良「なっ…」

坂本「…くたばるのはお前らじゃき」

坂本は目を閉じたまま低い声でそう言うと、殴りかかったチンピラの腹を蹴る。

ゴッ！！

不良「うがっ！」

ズドドドド

不良「ぎゃああ！！」

蹴られた不良は、他の仲間の元へ飛んでいき、一緒に吹っ飛ぶ。

他校の生徒「わっ！」

と、同時に人質を掴んでいたチンピラに、他のチンピラ達が綺麗にヒットし、人質が解放される。
坂本の蹴り強えーなオイ←

不良「ゲホッ…！…なんだ…グラサンを割られたのがそんなに惜しいのか？…だとしたらケチな奴だ」

坂本「アホかお前らホントに何も分かっとらんのう」

チンピラは挑発するが坂本は平気で返す。

坂本「グラサンのことなんぞどうでもええ、そんなことはしょっちゅうじゃ」←

しょっちゅうなんかい。

坂本「それに、そこに転がっちょる奴も、名前の一文字も知らん。…ただ」

坂本はゆっくりと目を開く。

坂本「仲間の価値も分からん能無しのクズに、そいつを仲間と呼ぶ資格なんざない」

その目は、坂本の人格とは別人のような鋭い瞳をしていた。