不良高・攘夷高校の四天王 (ページ12)

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第8話いつも笑っている奴こそナメちゃアカン(少しバトル注意) ページ12

目線なし

坂本が転入してから数日後、道端で

他校の天人不良「おい」

突然に呼び止められたそれは足を止める。

不良「てめェ、攘夷高で最近高杉や桂、坂田と一緒に行動している奴か」

不良「最初は見ねえツラだったな」

不良「確か、土佐の高校から来た奴だったっけな」

小さい子に限らず、普通の人は誰だってビビりそうな他校の天人チンピラ達7、8人だ。

不良「ヒヒッ…ここでテメーを潰してやれば、あの3人に復讐できるな」

不良「バカ、ただ潰すんじゃなくて人質に取ればいいじゃん」

不良「何はともあれ、今まで俺らがアイツら3人にやられた分、キッチリ払わせてもらうぜ」

しかし、ツカツカと寄ってくるチンピラ達に対し、怖気付く様子もなく

坂本「やれやれ…もう暴れてるんかあの3バカ…入学してまだ数日しか経っとらんのに、早速恨まれとるとはのぅ～」

そう、坂本に絡んできたコイツらは、ちょっと前に銀時、高杉、桂に喧嘩を売ったのだった。当然、ちょっとやそっとの実力では、上級生を飛び越して攘夷高内最強と言われるあの3人に、勝てるわけがない。案の定ボコボコにされたので復讐の機会をうかがっていたようだ。

坂本「わしゃあお前らやあの3バカと違って平和主義者じゃき～そのツラが泣き面に変わる前にお帰り願いますぜよ」

不良「テメ…！！あいつらと一緒にするんじゃねぇ！」

不良「ナメてんのかテメェ！後悔しても知らないからな！」

1人のチンピラが坂本に殴りかかる。が、坂本はそれを軽々とかわす。そのうち、何人かも加勢するが、誰も指一本触れられない。それどころか、坂本は反撃もせず、ポケットに手を突っ込んだまま全員の攻撃をのらりくらりとかわしていく。

不良「…っいい加減にしろよテメェ！」

リーダー格らしきチンピラが全力の一撃を入れようとするのと、ようやく坂本がポケットから手を出すのは同じタイミングだった。次の瞬間、坂本はそのリーダー格らしきチンピラの腕を掴んで他のチンピラごと投げ飛ばす。

ドッ！！

不良「ぐわああ！！」

不良「ぐっ、何だ…コイツ、化け物か！？」

坂本「だから忠告しといたのにのぅまだやる気がか？」

そこへ、誰かが通りかかる。

？「あれ…？何してるの…？」

気弱そうな、そのチンピラ達と同じ制服の学生。

不良「おっ！いい所に！…坂本辰馬、エラそうなクチ叩いていられるのも今のうちだぞ…」

どうやら知り合いらしい。

坂本「な、何をする気じゃお前ら…」

坂本は、不安を感じた。