先生、好きなんです。6【sxpx】

つづき ページ39

旅館につき、部屋に案内してもらったあと。


旅館の醍醐味のひとつ、浴衣に着替えることにした。



紫「浴衣ってテンションあがるよね」
橙「俺には分かりません…w」


紫「ジェルくんは子供のくせに子供心がないんだよな。かわいくない」

橙「大学生なんで。てかあなたは無邪気すぎるでしょ」



そんな遠足に行く子供みたいな顔して…



紫「ち んぽ探して練り歩いてる俺のどこが無邪気だよ。言ってみろよ」


橙「すみません謝るんで喋らないでください壁薄いんです」


紫「‪w‪w」


橙「…そのピアス、なんすか」



着替えていると、なーくんの身体が目に入った。


思っていたとおり、白くて、細くて。

女みたいな体だった。



でもひとつ、思い通りではなかったこと。


バチバチにピアスをしていたのだ。



…それも、鎖骨と乳 首と脇腹。



紫「んぁ、これ？……元カレの趣味…」

橙「え。」
紫「みっつ…いや、違うわ。いつつ？前の」


紫「あの人ほんとにセッ クス上手かった…」

紫「これ付けてるのも、あの人がセッ クス上手かったからなの」


橙「…？」



紫「一生忘れたくないくらいきもちかったの」

紫「これ取ったら忘れちゃう気がして」
橙「…なるほど」




紫「気にしないで。痛くないし」

橙「…そのピアス、いつ取るんですか？」



紫「……っえ、なんで？」



橙「…なーくん今、誰のものでもないやん」

橙「なんで誰かの物の証拠つけてんの」



紫「…なにそれ、嫉妬？俺のこと好きなの？」


橙「……あれ、もしかして俺なーくんのこと好きだったりする？」



紫「……は、ぇ、がち？」


橙「…今すごい嫉妬してるし、そうかも」

紫「まじかよ、困るわ」



まあ、だろうな。


説明しておくとなーくんは重度の年上好き。

初体験は中二で、相手は大学四年生だったらしい。



そして俺はなーくんのいっこ下。


恋愛対象どころか、ちん この対象にもならない。



紫「…まあこのピアスは外す気ないからね」

紫「だってあの快楽忘れたくないもん」



橙「……あ、いいこと思いついた」



紫「え、なに」



橙「俺がその人より気持ちよくさせればいいんですよね。」















紫「…がち……？」






その瞳は震えていた。


けれど、これだけ恋愛してきて、はじめて覚える年下の味を


少しだけ期待していそうな瞳をしていた。

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