鳥籠の中と悲劇 ページ30
「やれぇぇ!敵は1人だ!殺れ!」
外が騒がしい。
私たち3人は1階に駆け下りて外に出る。
近くにいた家臣に問い詰めると3万の兵VS一人の男 と戦っているそうだ。
「Aーーーーー!」
私の名前を叫んだのは、他でもない神威だった。
なんで、来てしまったの?
でも。嬉しい。
「姫様。いけませぬぞ。」
と言われると兵士十人程に囲まれる。
私が応戦しないようにか。
3万の兵を殆ど潰しこちらへ向かってくる彼は血だらけだった。
矢が3本刺さっている。毒矢だろう。
あと、数十m。
やめて。貴方の血だらけの姿だけは見たくない。
「やめて。やめて。」
自然と涙が出てきた。着物の裾で何度拭き取ろうと拭き取れきれない。
足の力を失くした私はその場に座り込んだ。
そして、たまたま見えてしまった
1人の兵士が彼の前に立った。
ふらふらする神威に刀を向けてグサッと刺す。
バタッと倒れる神威。
「…………いやァァァァァァァ!
貴様ら……!二度と許さぬ。」
涙を拭うことなくその場に立ち上がり近くに居た兵士の刀を剥ぎ取り戦う。
泣いてる暇などない、アイツらを殺す!!!
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リム - すごく泣けました。素晴らしい作品、ありがとうございます。 (2017年8月6日 17時) (レス) id: b9e9b101f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(* ” ) - 小説がきになります!更新頑張ってください (2017年4月7日 0時) (レス) id: 57516f0401 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこな | 作成日時:2017年4月6日 21時