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鳥籠の外の世界は ページ26

Aside




朝。自室に現れた加藤さん。この人には迷惑ばかりかけている。攘夷戦争のときも、いまも。ずっと。



加藤さんが来るのは珍しい。余っ程の事があったのだろう。




「神威様を想うことは許されませんよ。」



「は?」



「貴方様はお気づきではないようですが、貴方様は神威様に想いを寄せています。
ですが、貴方様は土方殿が居ます。」



土方。土方十四郎さんと私は政治的な結婚、所謂政略結婚をするらしい。
と言うか、私は神威に惚れているんだ……。





たしかに私は彼に惚れてるな。



「………………その話し方ですと私はもう時期あの鳥籠の中へ戻されると言いたそうだね。」



「大変申し訳ながら江戸では既に話はついているそうです。
貴方様が神威様に連れ去られ、一ヶ月後に地球に来る第七師団の隙を狙って姫様を取り戻すと。」



「……いい?この件は内緒にするのよ。」





江戸の実権を握るのは将軍だが、裏で将軍を操ってるのは天導衆。
私が戻らないと天導衆が第七師団を潰す可能性もある。


なら、戻るしかない。





「わかりました。」




加藤さんとの会話を終えたので食堂へ向かう。







食堂には包帯をまいた団員が沢山いた。




あっ、神威みっけ。

好きな人を見るけるのははやいってよくいうよね。




ごめんなさい、加藤さん。私はあの人への想いを知ってしまいました。



この想いは忘れることなど出来ません。






例え、結ばれない運命だろうと、神が私たちを引き剥がそうと私は一生あの人だけを愛します。




「……A!どこ行ってたの?」




愛くるしい笑顔で言う彼をみるとギューッと胸が苦しくなるのと同時にドクドクと胸がなる。




「少し、話してただけだよ。


あとで、話したいことがある。いいかな?」




告おう。今日。愛おしい彼に。




「いいよ。俺も話がある。」





それから2人で肩が触れるか触れない程度の距離で座り朝ごはんを食べる。




この距離がもどかしいのは気のせいか。






いや、


気の所為なんかではない

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設定タグ:神威 , 銀魂 , 切ない   
作品ジャンル:恋愛
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リム - すごく泣けました。素晴らしい作品、ありがとうございます。 (2017年8月6日 17時) (レス) id: b9e9b101f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(* ” ) - 小説がきになります!更新頑張ってください (2017年4月7日 0時) (レス) id: 57516f0401 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこな | 作成日時:2017年4月6日 21時

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