act6.哀感 ページ7
アニさんが冷静な口調で話す｡
ミカサ｢馬鹿なのは貴方｡そういう貴方は真面目にこのゲームをするつもりですか？｣
アニ｢ゲームに真面目に取り組むとかは置いておいて…簡単に言えばAに選んでもらえばいいんでしょ？選んでもらう方法なんてたくさんあるじゃないか｣
ミカサ｢………｣
私も皆も一斉に驚い顔でアニさんを見る｡
アニ｢手段は問わないんでしょ？主催者さん｣
主催者｢はい勿論です｣
アニ｢だってさ｣
A｢や､止めましょう！こんな事出来ませんし皆が私を好きになるなんて有り得ません！｣
私は必死に否定する｡
主催者｢安心してください｡まぁ出る方法は１つだけではありません｣
A｢え？｣
主催者｢２つ目の出る方法は､恋愛対象者を殺す事です｡簡単に言えば恋愛対象者が死ねば恋愛対象者を除いた９人が此処から出られるのです｡しかしそうなると王様だけ可哀想ですね､はっはっは｣
A｢……私が此処で死ねば皆が助かる…｣
私は脱力したようにぺたりと床に膝をつく｡
主催者｢…まぁ貴方達９人の中でAさんを殺すなんて事はないと思いますがね｣
アルミン｢それはどういう意味ですか？｣
アルミンが俯き気味に質問をする｡
主催者｢貴方達なら今に分かりますよ今にね｣
アルミン｢……｣
主催者｢あ､ちなみに…恋愛対象者以外の方に恋をしてしまった場合は自動的に永住コースですからね｡まぁ残念ながら全員で出るなんていうのは出来ませんから｡あ､Aさんが選ばないで此処で皆で仲良く暮らすのもいいですね｡まぁ普通にご飯は用意してあるんでそこは心配ありませんからね｣
………
皆はすっかり黙り込み悔しがっている人や考え込む人､真顔で何を考えているか分からない人､それぞれだった｡
主催者｢あぁそして期間は無期限です｡だから早めにAさん､決断しなきゃ大変な事になるかもしれませんよ｡貴方を手に入れるためなら手段は選びませんからね｡ちなみに一番好きで気に入った人を決めたらモニターに向かって自己申告してくださいね｣
A｢………｣
主催者｢あぁ､完全に黙ってしまいましたね｡まぁいいです｡とりあえず一通り内容は話しましたからルール確認はモニターをどうぞ｡定期的にルール説明は映しておきますから｡しかしこれ以外に質問がこれから出ると思いますのでその時は都度聞きます｡では皆さんさようなら｣
すると､モニターがぷつんと切れ主催者は居なくなった｡そして画面が切り替わりルール説明が映し出されている｡
→続く
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革ベルト
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まゆゆ - すっごく面白いので続き頑張ってくださいね!!! (2015年1月5日 19時) (
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作者名：グレフル厨 | 作成日時：2014年12月24日 10時
