ヒーローになりたい【mct-a】 (ページ6)

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先生「実践テストの説明をする。今日はこのダミーをつかって実際にヴィランと戦うと想定してみんなにはそれぞれこのダミーを倒してもらう。ダミーだからといって無害じゃないし攻撃もしてくる。戦い続行不可能と判断したら先生たちが止めに入る。テストとしては倒すか動けなくするまで行う。詳しいことは前に説明した通りだ。」

ＮＯデバイス組〜とおもったけどわりといるんだな。
周りを見渡すとざっと20人くらいか。先生の説明もききつつ周りを見渡してると、妙にそわそわしてるイッテツ。

『……どした？』

佐伯「え？！いやっ、緊張して…俺Aちゃんみたいに頭も良くないし運動神経もそんなにだし……今回のテスト1番難しいってきいてて大丈夫かな〜って……」

『………は？なにいってんの、イッテツはわたしじゃないしわたししイッテツじゃない。イッテツはイッテツができることを全力でやればいいんだよ。いつものイッテツらしく！わたしなんてイッテツのいいところやイッテツにしかできないこと小一時間は語れるぞ？？伊達にここまで一緒に頑張ってきてないでしょ！それに、

ヒーローになるんでしょ！
ヒーローはそんなナヨナヨしない！！！』

佐伯「……Aちゃん、。うん、そうだよね、いつもの俺でいいんだよね。よし！！！がんばる！！！絶対的ヒーロー佐伯イッテツになるんだ！！！！ありがとう！！Aちゃん！

やっぱりAちゃんは、俺のヒーローだね！」

その言葉に少し前の記憶を思い出す。

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イッテツと出会ったのは入学して少したった頃、
校舎裏にいたイッテツに声をかけたのがはじまりだった。

当時のイッテツはいまよりももっと自信なさそうでいつも俯いてて他のクラスの人から馬鹿にされてた。

そんなイッテツにたまたま通りかかったわたしが声をかけたのだ。

あの時のイッテツも同じようなこと言って

佐伯「……おれ、向いてないのかな、、Aさんみたいに頭もよくないし運動も得意じゃない……」

『はあ？佐伯くん、あんたヒーローになるからここきたんでしょ？向いてる向いてないとかどうでもいいでしょ、ヒーローになりたいからヒーローになるからここにいる！ヒーローはナヨナヨしない！一緒にヒーローになるぞ！』

佐伯「……うん、ヒーローになる！！！でも

俺のヒーローはAさんだね！
助けてくれてありがとう！」

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