呪術師と嫌われ者

26　複雑怪奇3 ページ34

愛華サイド

ﾄﾞｶｰﾝ！！

急に壁が破壊されて教室の中はパニックに陥っていた。


「キャｧｧｧ！」

「なんなの！？」

玲「ぁ 愛華・・・大丈夫だよね？"死なないよね？"」

愛「玲香・・・」

玲香の言葉に胸騒ぎを感じたのは気のせいだろう。

そういえばあの”化け物”が THE・ここにいます！っていう感じなのに

みんな”そこ”を見ようとしない。

試しに…

愛「ねぇ、玲香あの生き物見える？」

すると

玲「愛華…？”何言ってるの？”」

びっくりした。それ以外では言い表せない。

あの化け物みたいな生き物が見えない？

どういうことだ。

考え込んでいると

「ああああああ！！！！！叶笑ちゃん！！」

クラスメイトの叫び声のした方をみると

そこそこ仲の良かった叶笑ちゃんが化け物に頭を潰されてﾀﾋんでいた。

クラスの中にとどまらず、私のクラスがある階全体がパニックになっていた。

「いやぁァァァ！」

「ﾀﾋにたくないよぉ！」

「誰か助けてー!!!!」

そんな声を無視して

その化け物はどんどん人を殺していく

私は「玲香！!逃げよう！」

と後ろで手を繋いでいる玲香に言うと





・













・



















・




…否、言ったつもりだった。

なぜなら玲香は化け物に腕を引きちぎられて体が原型の形をなくしてﾀﾋんでいたから。

守れなかった。私は”見えている”のに

見ると、クラスの人たちは全滅。先生もﾀﾋんでいた。

涙が出なかった。苦しいはずなのに。

ただ呆然としていると

？「お〜結構強い呪霊なのによく生き残ったね。

関心関心」

呪霊はいつの間にか消えていた。

愛「誰…ですか？」

？「あ〜『＃＄％＆’( 』…っていうんだ」

愛「ﾀﾋんだ人はもう生き返らないんですか？」

気づいたらその人にそんなことを口走っていた。

？「ん？あ〜できるよ。条件を揃えれば…ね？」

愛「オネガイシマス。何でもやります。玲香とまた笑えるようにしたいです。私

には”あれ”が見えました。役に立つと思います！お願いします！」

？「ふーんいいよ。ちゃんと役に立つことを証明してね？

さもなくば、君はサヨナラだよ？」

愛「はい…！分かりました。」

こうして私は”あのお方”の配下になって言われたことをちゃんと今まで

やってきた。ボロを出さずに、慎重に。




失われた親友とまた笑えるように










　

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