検索窓
今日:36 hit、昨日:51 hit、合計:28,479 hit

2 ページ27



『夕ご飯っていっても昨日の残り物しかないですけどいいですか?』



菅原「もちろん!」



私は冷蔵庫から麻婆豆腐を取り出し、レンジで温め、食卓に出す。



菅原「お!麻婆豆腐〜!俺大好き〜!」



ドキッ



『そうなんですね』



菅原「あ、七味とかある?」



『持ってきますね』



菅原「サンキューな」



私が七味を渡すと菅原先輩はそれを麻婆豆腐にドバドバかけた。



『え、辛くないんですか?』



菅原「あ、俺辛い物好きなんだよ笑」



『あ、そうですか』



甘党の私からしたら考えられない・・・・



菅原「いただきます」



『・・・いただきます』





菅原「ごちそうさまでした」



『ごちそうさまでした』



食べている途中、特に会話することはなく、食べ終わった。



『あ、お皿洗うんでください』



菅原「俺洗っておくから休んでな」



『いえ、そんな』



菅原「いいからいいから〜」



『・・・わかりました。』



私はソファに腰かける。



あ〜なんか新婚さんみたい・・・



私菅原先輩のこと好きなんだよな・・・・



てかなんか眠くなってきたかも・・・



私は静かに瞼を閉じた。




菅原side


俺はタダで食べて帰るわけにはいかないと思い、皿洗いをしていた。



俺、好きな人の家で皿洗いしてる。



なんか新婚さんみたいだな



てか、Aなんで家に上げてくれたんだ?



俺の事好きじゃないって言ってたくせに



でも、帰り道で言ってたの・・・



期待していいのか・・・?



皿洗いを終えた俺はソファにいるAの元へ行く。



菅原「A、終わったぞ」



と、声を掛けるが返事がない。



菅原「A〜」



すると、返事の代わりに寝息が聞こえてくる。



菅原「こんなところで寝てたら風邪ひくぞ〜」



だが、返事はない。



俺は寝室へ運ぼうとAを抱える。



菅原「え、軽」



「ちゃんと食べてんのか?」



Aの家は各部屋にネームプレートがあったため、寝室を見つけるのは容易だった。



俺はベットにAを寝かせ、部屋を出ようと立ち上がる。



すると、Aが俺のジャージの裾を引っ張る。



菅原「A?」




『・・・行かないで』



菅原「へ?」



再び、Aの寝息が聞こえる。

3→←第四話 桜の恋の自覚。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名稀ーなきー | 作成日時:2024年2月15日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。