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菅原「俺、お前と同じセッターだから去年のお前の試合見てビビったよ」
「ずば抜けたセンスとボールコントロール」
「そんで何より」
「敵ブロックの動きを冷静に見極める目と判断力」
「俺には全部ないものだ」
『・・・・』
菅原「技術があってやる気もありすぎるぐらいあって」
「何より周りを見る優れた目を持っているお前に」
「仲間のことが見えないはずがない！」
影山「・・・俺は！」
日向「お、おう」
影山「お前の運動神経が羨ましい！」
日向「はあ？」
影山「だから宝の持ち腐れのお前が腹立たしい」
日向「はあ？」
影山「それなら！お前の能力、俺が全部使ってみせる」
「お前の一番のスピード、一番のジャンプで飛べ」
「ボールは俺が持っていく」
日向「ん？持っていくって何？どういうこと？」
影山「お前はただ、ブロックのいないところに」
「マックスの速さと高さで飛ぶ」
「そんで全力スイングだ」
「俺のトスは見なくていい」
「ボールには合わせなくていい」
日向「はあ？ボール見なきゃ空振るじゃん」
影山「かもな！」
日向「おい！」
影山「でも、やってみたい」
日向「・・・わかった」
一体何するつもりなの・・・
影山、集中力やば・・・
日向が飛ぶ。
それに合わせて影山はドンピシャでトスを上げた。
バァン！
影山「よっし」
日向「手に、手に当たったー！」
『え、今、日向』
清水「どうしたの？」
澤村「日向、」
澤村「『目つぶってたぞ/目つぶってました』」
「「「はあ？！」」」「え？」
月島「あの、どういう？」
澤村「ジャンプする瞬間からスイングするまでの間」
「日向は目をつぶってた」
『影山がボールをまったく見ていない日向の手のひらに』
『ピンポイントにトスを上げたんです！！』
澤村「スイングの瞬間に合わせて寸分の狂いもなく」
日向「すっげえ、すっげえ！」
「なあ何？今の何？」
「当たったんだけど！手に！今！俺の！なあ！」
影山「お、おい、お前！目つぶってたって何だ？」
日向「お前がボール見るなって言ったんだろ」
「目開けてると、どうしてもボールに目がいくから」
影山「確かに言ったけど」
日向「でも今の成功だろ？何が悪い！」
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
