英国紳士の妹は名探偵！【名探偵コナン×APH】

１６P:襲撃-Raid- ページ17

『蘭！！』

江｢蘭姉ちゃん！！｣

男｢！？｣

茂みを出、太い木に背中を預け震えている蘭の目の前に、斧を持った朝見た包帯男が立っていた。

英｢おい、蘭はいたか！？｣ｶﾞｻｯ

男｢！？｣

ガサッ

兄さんの存在に気付いた包帯男は、茂みに姿を暗ました。

鈴｢な、何？今の人…｣

兄さんに降ろしてもらった園子は、呆然としてそう言った。



｢｢ほ、包帯男！？｣｣

別荘に戻り、蘭の話を皆に話す。

鈴｢そうよ！森の中で蘭が襲われたのよ！｣

太｢マ、マジかよ…？｣

叫ぶ園子の後ろで、蘭が不安そうに俯いている。

『太田さん達は見なかったんですか？三人とも森の中にいたんですよね？』

太｢いや……オレは、雷に驚いて森の中に逃げ込んだ蘭ちゃんを探してて、それどころじゃなかったよ…｣

江｢(なーにが蘭ちゃんだ、馴れ馴れしい…)｣

その後、角谷さんと池田さんも見なかったという。

鈴｢ねぇ、姉貴はその男見なかった？この別荘の方に逃げて行ったと思ったんだけど…

綾｢さぁ…夕飯の支度してたから…
高橋君は見た？｣

高｢いや、屋根の修理でずっと上にいたけど、そんな人来なかったと思うよ。
でも、妙な感じの人なら、この別荘に着いた時につり橋のそばで見かけたなぁ…｣

高橋さんによると、その[妙な感じの人]は、黒っぽいマントにチューリップハットを被った、正に朝僕達が見た男だった。

毛｢そうです！その人が私を襲ったんです！ねぇコナン君、A！！｣

『ああ。
その男に間違いないようだね』

江｢ボク達もここに来る時、その男の人を見かけたんだ！！｣

角谷さんも太田さんも、その男を見たそう。角谷さんはこの近くの住人かと思ったそうだが、この近くの家は橋を渡ったずっと先に二、三件あるだけで、こっち側には山を超えなければ無いそうだ。

太｢じゃーなんなんだよその男…｣

角｢とにかく警察に連絡を！！｣

綾｢う、うん！｣ﾀﾞｯ

やはり……このままでは、取り返しのつかない事が起きそうな気がする。

鈴｢なんかまるで映画みたいね！｣

毛｢え？｣

鈴｢筋書きはこうよ、人里離れた別荘に閉じ込められた十人が、森に潜む殺人鬼に次々と殺されていく…そして生き残った美男美女の二人は見事殺人鬼を倒し、めでたく結ばれてしまうのよー！！｣

きゃーー！！

と頬に両手を当て黄色い悲鳴をあげる園子。



(英｢日本人って……｣)
(『ええ…』)
(｢『妄想力凄いよな…/凄いですよね…』｣)←

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