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47話 ページ8

甚「それは…出来ねぇなぁ…」

甚爾様が私を後ろから抱きかかえていた…

直「何で?
あ!甚爾くんも戻って来たらええやないの!」

甚「…巫山戯んなよ?」

直「何もふざけとらんよ〜?」

甚爾様が近年稀に見るブチ切れっぷり
なんですが?!

私の後ろで甚爾様が黒いオーラと冷えた目付きを

されていらっしゃるのに直哉様はお気付きに
なられないのですか?!

甚「つーか触んなよ…」

直「何で?元召使い、触って何がいけんの?」

甚「コイツ…俺のだから…」

とーじさまーーーーーーーー?!?!?!

「ななななにいって…」

甚「ん?…お前は俺の物だろ?
…お前はそうは思ってなかったのか?」

コテンと音がつきそうな程
首を傾げられた甚爾様…

「…っあ…そう…思っております…」

顔が熱い…

恐らく真っ赤になっていることだろう…

甚「何を…思ってるんだ?」

それなのにも関わらず、

執拗に意地悪く聞いてきた甚爾様…

「っ……………」

甚「ん?」

上目遣いでこちらを見つめてくる

その仕草に負けた…

「…私は…甚爾様の物だと…
自負しております…っ…」

もう勘弁して…下さい…っ…

そんな私の懇願届かず…

甚爾様は執拗に私を責め立てる…

甚「そうだよなぁ?お前は俺の物だよなぁ?
なのに…何で他の男に触れられてんだ?」(ボソッ

最後の言葉は私にだけ聞こえるように呟かれた甚爾様

っ…あれは不可抗力っ…

とも言えずに…

「申し訳っございませんでした…甚爾様…っ…」

素直に謝る…

甚「後でオシオキな?」

ニヤッと効果音がつく程…

微笑まれた甚爾様に血の気が下がった私は…

「はい…」

と返事をするしかなかった…

横目で直哉様が…

直「なんかお気に入りのオモチャを
2個、取り上げられた気分…」

と口を尖らせ、頬を膨らませていたのは…

うん…見なかったことにしよう…←

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作者名:nakataniayaka20 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=nakataniayaka20  
作成日時:2022年3月12日 6時

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