【銀魂】俺に迫る野郎が多い件について【男主】

百七話 ページ11

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「随分とたくましく潔いと思ったら、何涙なんか流してやがんだ」



『...涙？』




言われて自分の頬に触れ、初めて気付いた


頬を触ると指に水滴がつき、俺は知らない内に泣いていたらしい




『ﾊﾊｯ、涙なんて何年ぶりだよ』




まだ死にたくねぇんだからそりゃそうだよな



泣いていると自覚したら更に目の前が歪んで涙が溢れてきた




『あぁ！涙が止まらねぇ！！！』




腕で目元を押さえて少しでも早く気持ちが落ち着くように声を荒らげるが、それに反して涙は溢れ続けてくるばかり



くそっ、情けねぇ



ﾋｯｸﾋｯｸと肩を震わせてしゃっくりを上げながら中々止まらない涙を流し続けてると




「ｸｸｯ、つくづく見てて飽きねぇなｧテメェは」




ﾎﾟﾝｯと頭に手が乗せられた


...人が泣いてるってのに何笑ってやがるんだコイツ


つーか泣いてるのは100%テメェのせいなんだぞ



散々悪態をつくが、しゃっくりに邪魔されてそれを口にすることはできない




「__更に気に入った、今回だけテメェの嘘は見逃してやらｧ」



『ﾋｯｸ、ん、うぇ？』




意味の分からないことを言われて顔を上げる




__今回だけ嘘を見逃す？


え、じゃあ俺殺されねぇの？



ﾎﾟｶﾝと高杉晋助を見上げると




「酷ぇツラだなｧ」




奴はそう言い、楽しそうに笑いながら俺の涙を拭った

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