八十六話 ページ38
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「あれだけ真選組には入らねぇと言っておきながらテメェは俺の努力を知りてぇと稽古を途中で抜け出さなかった」
『そりゃ抜け出してたら俺の明日は無かったからな』
考えてもみろ
稽古の途中で抜け出したらぜってぇ土方さんが俺のこと斬りに何処までも追いかけ回してくるだろ
...うわ、想像しただけで寒気が
「テメェは俺がどんなに脅しを掛けても尊敬してると言いやがる」
『...うん、アンタのその厳しさも尊敬の一つだからな』
この人の脅しはシンプルに怖いけど
...なんてことを考えてるとそっと頭を撫でられた
「本当に変な野郎だ」
温かく、ゴツゴツした手が俺の頭を優しく撫でてくるのが気持ち良くて目を閉じる
普段の土方さんじゃ考えられないくらい優しい撫で方だ
あまりの気持ちよさにウトウトしてると、土方さんが何か話してる気がした
「...夢のテメェになら言っても罪はねぇよな」
...夢?
俺夢なの?
「テメェは俺を尊敬してると言うが、生憎俺は違う」
そんなにバッサリ言わないでくれよ、泣くぞ
「俺はテメェのことが堪らなく気になって仕方ねぇんだ」
...気になる?
俺の何が気になるってんだよ
「俺のこの気持ちの名前は分かってる。
...だが、Aは男で俺も男だ。こんなこと、俺を純粋に尊敬してやがるテメェに言えるわけがねぇ」
さっきから何なんだよ、話が全然見えねぇぞ
「だから、夢の中だけでも言わせてくれ」
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「A、好きだ」
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おはぎ氏 - この神シリーズたまらんでござる(ニヤニヤ) (2021年10月17日 1時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
草薙@nyankolove_nagi - 「煙草が悲鳴をあげている」と「マヨ方さん」で笑った(真顔)← (2020年12月5日 17時) (レス) id: e70c8bbbc1 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - ンフフニヤケが止まらぬムフフ (2020年3月22日 6時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - すきです (2020年2月11日 2時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - ニヨニヨ( -∀-) (2019年3月21日 7時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなっぴー | 作成日時:2018年3月25日 18時