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八十一話 ページ33






『んで、聞きたいことって何だよ』



「あぁ...A、オメェは何で俺の言った通り俺が迎えに行くまで稽古した」



『え、何で?』




だって稽古しなかった場合アンタに殺される未来が見えるし、てかその未来しか見えねぇし俺まだ死にたくねぇし



...とは言えないので他の理由を考える


何故言えないかって?




...。


だってよ、



土方さんの右隣に刀が置いてあんのが見えてんだぜ?



こんなの、言えるわけねぇだろ(震え声)




『んー、少しでもアンタの努力がどんなもんかを知りたかったから、かな?』




これも嘘は言ってないからセーフのはずだ




「...俺の努力?」




思ってもいなかった答えに驚いたのか、土方さんは俺を見ながら聞き返してきた



まぁ普通そうなるよな




『そう、アンタは真撰組の副長で昼みたいな書類系の仕事もあれば、危険な仕事では他の奴らより率先して行動しなきゃならねぇ、隊士達の指導もしなきゃならねぇ』




...つまり




『アンタには圧倒的に他の奴らより稽古の時間が足りねぇ』




そのはずなのにこの人は危険な仕事を率先して処理し、ここまで生き続けてきた



それには今の立場に見合うほどの剣術が必要になる


その剣術を身に付けるためには他の奴らよりも数倍の努力が必要になる




...それなのに




『なのに今もなお、真撰組副長という名誉ある座に居るってことはアンタは見えないところで誰よりも努力をしてるんだろ?』


『俺はアンタのその努力を少しでも知りたかったんだ』




土方さんは俺をしばらく見続けると、今度は空に浮かぶ綺麗な月を見上げた

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おはぎ氏 - この神シリーズたまらんでござる(ニヤニヤ) (2021年10月17日 1時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
草薙@nyankolove_nagi - 「煙草が悲鳴をあげている」と「マヨ方さん」で笑った(真顔)← (2020年12月5日 17時) (レス) id: e70c8bbbc1 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - ンフフニヤケが止まらぬムフフ (2020年3月22日 6時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - すきです (2020年2月11日 2時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - ニヨニヨ( -∀-) (2019年3月21日 7時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなっぴー | 作成日時:2018年3月25日 18時

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