【銀魂】俺に迫る色男が多い件について【男主】

百四十九話 ページ4

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顔を上げた



...のだが、




『？』




何故か銀時の姿は見当たらない



あれ、今確かに声が聞こえたんだけどな




「万事屋銀ちゃんに任せてもらおうか」



『...あ？』




声の聞こえる方向が違うと思い、少し遠くの畳を見ると__




『お前何やってんの？』




そこに奴は居た



...うん、本当にさ




『お前マジで何やってんの！？まさか本気で畳になるつもりだったのかよ！！！』




声を荒げながら一枚の畳に近付く


今まで気付かなかったが、ずっとその畳にのみ穴が開いていて、そこから銀時は顔を出していた


顔しか出てないのでめちゃくちゃアホ(もしくはバカ)な奴に見える



その畳の近くに行くと銀時は何故かドヤ顔を決めて




「なるつもり、じゃなくて...もうすでになってたんだよ」




とか意味の分からないことを言っていた


...ぶっころ



ﾄﾞﾝｯ



拳を強く握りしめ、銀時の顔のすぐ横の畳をぶん殴ると


顔の横に拳を入れられたそいつは目だけで俺の拳を見て大量に冷や汗をかいていた




『じゃあさっさと出てこいや！
お前がサボってなかったら俺はファーストキスを失わずに済んだんだぞ！』




俺がそう言えば銀時の目は真ん丸になり、
石みたいに固まったかと思うと次はムンクの叫びみたいなツラをした


忙しい奴だな




「な、え、Aキスしちゃったのｫｫｫ！！？何で！？何でだよｫｫｫｫ！！！」



『見てたんじゃなかったのかよ！！！』

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