[呪術廻戦]死にたがり少女は今日も (ページ14)

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12話無意識ページ14

五条 side

先程のAに違和感を感じた。

物凄い量の負の感情が伝わってくる。

まぁ、僕は生徒思いの五条先生なのでとりあえず話を聞いてみることにした。

教え子が辛い思いしてんなら聞かなきゃじゃん？

まぁ、Aだからってのもあるんだけどね。

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

Aの自室のドアを3回ノックする。

五条｢A〜入るよ？｣

返事がないので、寝たのかと思いドアを開けた。

五条｢…！！！｣

そこで見たのは涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら
手首に刃物を当てて血だらけになっているAがいた。

五条｢何して…！！｣

貴女｢…ごじょ、せんせ。たすけて｣

咄嗟にカッターを奪う。

その途端、Aは｢たすけて｣と言って気を失った。

出血は…、反転術式が発動してるね。

よかった。

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家入｢大丈夫。ちゃんと傷塞がってるし、貧血にはなるだろうから明日1日安静だね。悟、Aを明日は任務に行かせないように。｣

五条｢ん、おっけ。｣

硝子にAの容態を見せ、無事だということが分かる。

僕の腕の中で目を閉じるA。

寮に運んでベッドに寝かせた。

五条｢……。｣

Aの顔。

『たすけて』

あの表情と声が頭から離れない。

その小さな身体には一体どれだけの苦しみを背負っているんだろうね。

涙で少し腫れた目元にキスを落とす。

五条｢…何やってんだろ。はぁ、また明日ねA。｣

そうして寮を後にした。