引き金 ページ40
引き金に人差し指をかけて、どれくらい時間がたっただろうか。
少しも動いていないのに、私の額は汗で濡れていた。
シ「〜〜ッ！どうしたん、はよ撃てや！！」
シャベルを構えたまま、シャオロンさんはイライラとした様子でそう怒鳴る。
『……撃てない、です』
シ「はぁ！？」
鬱「1回だけでええ。シャオちゃんなら上手く避けるから、1回だけ撃ってみ？」
『……ッ』
指が震える。視界が狭まる。
銃を向けているのは私。
シャベルと銃。
圧倒的有利なのは私のはずなのに、まるで私のほうが銃を向けられているような恐怖を感じていた。
シ「〜〜はよ撃て言うてるやろッ！！」
『ッ！？』
自分でも驚くほど、大袈裟に跳ね上がった私の肩。
その拍子でするりと銃は私の手から滑り落ち、地面へと落ちた。
『あ……』
鬱「……お疲れさん、Aちゃん」
鬱さんは優しく私の頭の上に手を乗せた。
シャオロンさんは構えていたシャベルを自分の肩にかけて、眉を寄せてこちらを見る。
鬱「怖かった？」
『……はい』
鬱「それは、人を撃つのが？それとも銃で撃つのが？」
『……多分、後者の方だと思います』
鬱「……そっか」
シ「そうは言うても、Aは剣とかの接近戦はできんやろ」
鬱「……まずは、銃の構え方からやろか」
鬱さんにきつめの声で言われ、シャオロンさんはフイッとそっぽを向く。
それから鬱さんに教わりながら木に書かれた的を狙うが、私は1度も引き金を引くことはできなかった。
鬱「ん、少し休憩しよか」
『……はい』
鬱さんから渡された水筒の中身を一口だけ飲み、蓋を絞める。
鬱「まぁ初めてだから仕方あらへんよ。そう落ち込むことやないで」
『鬱さん……』
鬱「誰だって初めては怖いと思うで？元気だしぃや」
シ「いーや、引き金1つ引けんのは論外やろ」
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シリウス(プロフ) - hatunefranさん» 少し調子にのってしまいました← ありがとうございます！自分ではあまり自信がないんですけどね(苦笑 (2018年12月11日 18時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - タイトルのところが絵になってる！！つか、絵上手！ (2018年12月11日 17時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» 気にいってくれたのなら幸いです！今度は、別の小説の方の夢主も作ろうと考えています (2018年11月24日 12時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - hatunefranさん» え、めっちゃ可愛い……← ありがとうございます！このような夢主ちゃんの画像が来たのは初めてなので、とても嬉しいです！ (2018年11月24日 8時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/6/9/6/6967f861302983377b211eba080f315d.png 見れますか？ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
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