無防備 ページ38
シ「……まぁ、ここら辺でええやろ。もうフード外してもええよ」
森へ入りしばらく歩いたところで、シャオロンさんは足を止めた。
私はフードを外しながら、キョロキョロと辺りを見回す。
側には大きな崖があり、かなり森の奥まで来たことがわかる。
後ろを振り向いても、あの大きな城の姿さえも見えない。
鬱「ほい。Aちゃんはこれな」
鬱さんから渡されたのは、ずっしりとした黒いもの。
この冷たい感触、間違いない。
私が普段持っているのと全く同じ……銃だ。
鬱「探すの大変だったんやで〜。どの店に行っても、この機種は滅多にない代物だって言われてな」
煙草を吹かせながら、お気楽にそう告げる鬱さん。
『……どうして、これを私に？』
シャオロンさんはくるくるとシャベルを片手で回し、地面に突き刺す。
シ「Aには今から、その銃で射撃の練習をしてもらう！」
『え……』
鬱「Aちゃん言ってたやろ？護身用の銃は持ってるけど、実際に撃ったことはないって。そんなん、いざ戦闘になった時無防備にも程がある」
シ「それを見兼ねたグルッペンが、せめて身を守る程度の実力はつけておけとの命令を出したんや」
……なるほど。
確かに、相手に当てられなかったらなんの戦力にもなりやしない。
『……でも、どうしてわざわざ森まで？射撃の練習なら、城の中の射撃場でもできますよね？』
鬱「……それができないんや」
鬱さんは悲しげに笑い、シャオロンさんは目をそらす。
『……理由、聞いてもいいですか？』
鬱「……Aちゃんが我々国に来た次の日。ここら辺の国一帯に、Aちゃんの捜索願いが出されたんや。見つけた奴は、億って額もの大金が貰える」
……その大金は、いったいどうやって手にいれたんだろう。
国のお金は、全てサイボーグの研究に使われているはず。
……国民から強奪、か。
あの人のやりそうなことだ。
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シリウス(プロフ) - hatunefranさん» 少し調子にのってしまいました← ありがとうございます！自分ではあまり自信がないんですけどね(苦笑 (2018年12月11日 18時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - タイトルのところが絵になってる！！つか、絵上手！ (2018年12月11日 17時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» 気にいってくれたのなら幸いです！今度は、別の小説の方の夢主も作ろうと考えています (2018年11月24日 12時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - hatunefranさん» え、めっちゃ可愛い……← ありがとうございます！このような夢主ちゃんの画像が来たのは初めてなので、とても嬉しいです！ (2018年11月24日 8時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/6/9/6/6967f861302983377b211eba080f315d.png 見れますか？ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
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