証 ページ34
『……生きてますか？私』
シ「おう」
『……それは、人間として？』
シ「当たり前やん」
『……そう思い込んでるだけじゃなくて？』
シ「生きてるで、ちゃんと。同じ人間の俺が言うんや。間違いない」
シャオロンさんはそう言うと、ニッコリと笑った。
……あぁ、そういえば。
久しぶりだったのは温もりだけじゃない。
……こんな笑顔を見るのも、久しぶりだった。
シ「第一、祖国を裏切る生意気なロボットなんておるわけないやん」
『それは、私が生意気ってことですか？』
シ「ちゃうわ。勇気があるって言うとんねん。勇気は人間にしかないものやろ？」
『……私は意気地無しですよ。だって勇気があったなら、もっと早く他国に助けを求めに行っていたはずです』
シ「ほら！そういうとこがアカンねん！！」
両頬優しく包み込んでいた掌は一変し、今度は私の頬を摘まんで横に引っ張る。
『いひゃ、いひゃいです！！』
シ「そんなマイナス気分やったら自分の祖国、助けられるもんも助けられなくなるで！」
私がシャオロンさんの両手首を掴んで制止の声をあげると、シャオロンさんはしぶしぶ私の頬から手を離した。
ズキズキと痛む頬を擦っていると、シャオロンさんは私の頬を指差していう。
シ「【痛い】やろ？それも人間である証や」
『……ッ』
その時、ようやく私は気がついた。
シャオロンさんは私を遠回しに慰め、励ましてくれているのだと。
『……ありがとうございます』
聞こえるか聞こえないか分からない程度の小さな声で、そう告げる。
でもそれはシャオロンさんにちゃんと届いたようで、シャオロンさんは満足げに笑って見せた。
シ「おう！」
『……でも、ちょっと力入れすぎじゃありません？』
シ「えっ、そこまで痛かったん？手加減しとったつもりやねんけど……」
『痛かったですよ、まだズキズキ痛みますもん』
ブー ブー
そんな会話は、目の前のパソコンから聞こえた不穏な音に書き消された。
『あっ！！』
そちらに視線をやれば、最初の画面に戻っているディスプレイの姿が。
『……シャオロンさん』
シ「……さーせん」←
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シリウス(プロフ) - hatunefranさん» 少し調子にのってしまいました← ありがとうございます！自分ではあまり自信がないんですけどね(苦笑 (2018年12月11日 18時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - タイトルのところが絵になってる！！つか、絵上手！ (2018年12月11日 17時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» 気にいってくれたのなら幸いです！今度は、別の小説の方の夢主も作ろうと考えています (2018年11月24日 12時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - hatunefranさん» え、めっちゃ可愛い……← ありがとうございます！このような夢主ちゃんの画像が来たのは初めてなので、とても嬉しいです！ (2018年11月24日 8時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/6/9/6/6967f861302983377b211eba080f315d.png 見れますか？ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
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