引く ページ14
ゾ「へぇ……なかなかやるやんッ」
ゾムさんはナイフで、シャオロンさんはシャベルで次々と兵を投げ飛ばしていく。
しかし兵は何度も立ち上がり、こちらに向かってくる。
ゾ「……ッ、切りないな」
シ「……ちょっと待てゾム。なんかこいつら、様子が変や。……致命傷に近い傷をつけても、ピクリとも顔を歪めへん！」
『後ろッ！』
剣を持った兵がシャオロンさんの後ろから忍び寄る。
即座にシャオロンさんは身体を回転させ、振り落とされた剣をシャベルで受け止める。
『倒そうと思わないでください！！走って、城壁の外に！！今なら彼らは追ってこられません！！』
ゾ「はぁ？普通に追ってくるやろ！ならここで片づけた方が楽やん！！」
『いいから早く！！』
シ「……ッ！ゾム、ここは一旦引くで」
ゾ「チッ」
しぶしぶといった様子で、ゾムさんとシャオロンさんは城門へ走る。
「逃がすな！捕まえろ！！」
城門を潜り抜けた時。
大勢の兵達は、一斉にピタリと足を止めた。
ゾムさんとシャオロンさんは走りながら、首だけを城門に向ける。
ゾ「なんやあいつら、ホンマに追ってこうへん……」
シ「……外に地雷を仕掛けているとか、そういうのはないよな？」
『大丈夫です。戦争前でなければ、そんなことはしな……』
声がだんだん小さくなるのが、自分でもわかった。
緊張が溶けたからか、瞼が重くなってくる。
シ「ッ！おい！？」
ゾ「シャオロン、シャベル持ったるから身体支えてやり。このままじゃずり落ちるで」
シャオロンさんはゾムさんにシャベルを放ると、本格的におぶるような姿勢に入った。
シ「ゾム！何があったんや！？まさか、怪我してるとかあらへんよな！？」
ゾ「これは……寝とるな」
シ「はぁ！！？」
ゾ「ただ寝とるだけや。もうぐっすり」
シ「これから敵の国に行くって言うのに……危機感はないんかこいつには」
ゾ「んふふ、ホンマおもろいわ。あ、そこ右な」
シ「おう」
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シリウス(プロフ) - hatunefranさん» 少し調子にのってしまいました← ありがとうございます！自分ではあまり自信がないんですけどね(苦笑 (2018年12月11日 18時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - タイトルのところが絵になってる！！つか、絵上手！ (2018年12月11日 17時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» 気にいってくれたのなら幸いです！今度は、別の小説の方の夢主も作ろうと考えています (2018年11月24日 12時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - hatunefranさん» え、めっちゃ可愛い……← ありがとうございます！このような夢主ちゃんの画像が来たのは初めてなので、とても嬉しいです！ (2018年11月24日 8時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
hatunefran(プロフ) - シリウスさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/6/9/6/6967f861302983377b211eba080f315d.png 見れますか？ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 674bbad439 (このIDを非表示/違反報告)
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