とらじゃの中の紅一点！

〇 ダンスレッスン ページ7

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今日は、Travis Japan 8人全員で初めてのダンスレッスンだ。




私は小さい頃からダンスを習っていたから、

踊りには自信がある。





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振付師「中村、そこ違う。」






中村「すみません、」






振付師「もう一回行くぞ。」






振付師「five...six...seven...eight」





吉澤「海人、直ってない。」





中村「分かってる。」





中村さん、今日はなんだか具合が悪そうな気がする。





私は中村さんのダンスが好きで、


入所したての頃からよく見ていた。





だからこそ、振り付けがあっているところでもいつもよりキレがないなんてすぐに分かる。





しかも、たまに苦しそうな表情をしている。







宮近「海人、いつもだったらすぐ直るのに、どうして直せないの？いくら加入を認められなくても、それをダンスに出すのはプロとして違う。」








中村「....... ごめん。」




違う。中村さんはプロだからこそ、体調不良を理由にしないで心配かけないように無理してるんだ。








「違うと...思います。中村さん、具合悪いんじゃないですか？」






中村「お前に俺の体調なんか分かるわけないだろ。口出すな。」





「す、みませんでした... 。」




吉澤「海人、白咲さんは心配してくれてるのにさすがにその態度はないんじゃない？」





中村「うるさいっ.......俺はみんなよりこの振り付けが遅れてる。早く取り戻さないといけないんだよ。こんなことで注意受けてる暇はない。」






「私のことは気にしないで大丈夫なので....。レッスン、再開しましょう。」






川島さんが申し訳なさそうに【ごめんね】とジェスチャーで伝えてきた。





私のことを気にかけてくれるだけで有難いことだ。








それから、レッスンは再開した。





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振付師「よし、じゃあこれで今日のレッスンは終わ.......」





(( バタンッ






私が音に驚いて振り返るとそこには倒れてる中村さんがいた。





「中村さん！？」








吉澤「俺、向こうの部屋まで運びます。」





みんな中村さんを運ぶ吉澤さんに着いていったから、私はレッスン場に一人で取り残された。








辛かったのかな。

あのとき、無理してでも止めればよかった。




私、やっぱりグループ向いてないのかも。






そう考えると涙が止まらなくなった。






((ｶﾞﾁｬｯ






？「なんで...泣いてるの？」

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