ゲーム大好き声優です

憧れ ページ8

田中side





私は今日初アフレコ。
というか、声優になってから初仕事。
オーディションに受かったら豪華声優と仕事ができる！ていう広告を見てシグマセブンのオーディションに飛びついたのはいいけど、本当に受かるとは全く思っていなかった。


突然だけど、田中side初めてだから自己紹介しておこう。


わたしは田中A。
両性的な声で、男声も女声もいける。
声優という職業に憧れを抱き、オーディションを受けた。
シグマセブン所属。
身長167センチ、体重は秘密。
運動神経がよく、格闘技が得意。
ゲーム大好き。歌うことも好き。
初めて見たアニメはマクロスF。
その主人公の声の演技に憧れ、声優を目指す。
故に憧れの声優さんは中村悠一。
憧れてるだけであって、恋愛感情はない。(今はまだという意味です。by作者)


なぜこのタイミングで急に自己紹介を始めたのか。
それは作者が自己紹介パートを書き忘れたとかいうバカみたいな理由ではない。いいかー、絶対違うからなー。




それよりもこの状況を整理して落ち着こう…。

わたしは朝早めに来てスタッフさんに挨拶した。
そして、憧れの杉田さんにもあって、挨拶した。
アニメで聞いていた通り、いやそれ以上にかっこいい声だった。

そこまでは順調だったし、想定内。


でも…なんで、今中村さんと2人きりの空間にいるの！？
すごい…本物の中村さんだ…。
みたいなただのファンとしての感想しか湧いてこない。
うわぁ…緊張で汗が…。


そんなことを考えていると、中村さんの方から話してくれた。




中村「実は〜あの、オーディションしてるところ〜をね、聞いてたんだよね〜」




あれ？
なんかいつもより高い声だし、変な喋り方だけどどうしたんだろ？
普段は高い声なのかな




__




田中「まぁ、よろしくお願いします！先輩！」


中村「なんか先輩って、言われると照れますねぇ」


田中「あの、敬語じゃなくていいですよ？？」


中村「あ、そう？じゃあ、普通に…喋るね」


田中「…あの、私中村さんに憧れて声優になったんです！いきなりですいません！」



そう言いながら頭を下げた。

1番伝えたかったことを本人に伝えることができた。
幸せだ。


無言の中村さんを不思議に思い、顔を上げると見たことないくらい中村さんの顔は赤かった。

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