ゲーム大好き声優です

すかいぷ ページ3

中村side





打ち合わせが終わった後、また肉で俺を釣ってきた安元さんの誘いを断りオーディションが行われていた廊下に戻った。

さっきの声が忘れれなかった俺はわずかな希望を抱いてここに来たが、希望は虚しく、もう終わっていてそこには誰も居なかった。




中村「もう一回聞きたかったな。」




その後、再び雪の街を1人で歩き帰宅した。
いつもよりなんだか寂しい気がして、家に着くとすぐ友人たちにSkypeをつなぐ。




梶田「おつかれさまです。今日外やばいっすねー」


中村「ほんとにな。なに、今日もGTA？」


梶田「はい、今日も殺りましょうやー」


杉田「あ、中村くん。今日早いね」


中村「おー、杉田は今日収録は？」


杉田「一本だけだった。それおわってからすぐ田中とバイオ」


中村「あ、そう…」


杉田「あ、今こいつらクズだと思ったろ！」


梶田「ひどいっすわぁ」


中村「…言ってねぇし」



こんな風にゲームをしながらくだらないことをいつも話している。
すると何かを思い出したかのように杉田が喋りだした。




杉田「そういえば今日シグマさんオーディションし
てたよね。」


梶田「杉田さんはなんで知ってるんですか笑」




オーディションと聞き俺もあの声のことを思い出した。

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