１０ 〜中間淳太〜 ページ10
俺の願いは、Aが幸せになること。
俺がポジティブになったって、Aは幸せにならん。
シゲ…
Aのこと助けたって…
「そろそろ始めるぞ。」
「無理…」
タキシード着たまんまお父様たちの隣を走って結婚式場から離れた。
シゲ…
シゲの家行ったけど、シゲはおらんかった。
近く走り回って、必死に探した。
でも、おらん。
「どこなん…シゲ…」
疲れて止まって、苦しくなる俺のちっさい声は、おっきい公園の前で消えてった。
「淳太くん！？」
「シ、ゲ…？」
やっと見つけたんや。
目に浮かべた涙必死に拭いてるシゲを…
「シゲ、来て。」
俺やって泣きたい。
Aと結婚したい。
でも、Aにはシゲが必要なんや。
やから…
俺はええ。
Aには…
「待って。淳太くん…俺はAちゃんに会わへん。もっと好きになってまう…淳太くん、よかったやん。好きやねんやろ？Aちゃんのこと…幸せにしたってな。」
幸せにできんのに、幸せにできるんはシゲだけやのに…
俺がつかんだシゲの手は、力抜けた俺の手から抜けてって、シゲの姿は見えんくなってった。
「シゲ…」
俺やって泣いてもうた。
シゲが泣くからや…
シゲがそんな悲しく笑うからや…
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神山恋音(プロフ) - しーさん» シゲ、カッコいいですよね〜今は淳太くんの必死感を物語では書いてますけど…ｗ (2017年4月22日 16時) (
レス) id: b976b96973 (このIDを非表示/違反報告)
しー - シゲかっこいい (2017年4月22日 15時) (レス) id: 4886ef9642 (このIDを非表示/違反報告)
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