ボクの許嫁が純粋すぎて困っています。《姫宮桃李》

☆１１☆ ページ13

ｰ凛月sideｰ


　


凛月「おやすみ〜♪A」


　


『ん……』


　


Aは言葉を言い終えるが早いか俺の肩に自分の身体を持たれかけさせ、すやすやと眠った。


　


木陰に座って二人で眠るのは俺たちの日課だった。そのたびにAの可愛い許嫁は手足をじたばたさせて悔しがる。


　


そういうところも愛らしい、Aの許嫁さま。


　


ごめんね、今だけは────。


　


　


　


『ん……』


　


凛月「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


　


今だけは。せめて。


　


　


Aを俺のものにさせて。


　


後で返すって約束するから。


　


こんな俺を許してください。


　


凛月「ふわぁぁふ……♪寝よ……」


　


今はただ、Aと一緒でいさせて。


　


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凛月くん風味がするのは気のせい………？

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