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「ちょっと!何やってんの!!」


涼介が慌ててサンダルを突っ掛け、玄関から小走りに出て来た。
そして、振り返ることもしない雄也の腕を両手で引っ張り、大きな体をイノオから剥がした。


それでも、雄也はイノオを見つめたまま。

イノオは雄也の体に押し付けられて乱れた前髪に、綺麗な指をそっと絡めてゆっくりと直した。
そして、目をあげ、雄也の熱っぽい視線を柔らかく受け止めるように、小さく微笑んだ。




…あまりの急な出来事に、取りあえず必死に状況を処理しようとするけれど、全然追い付かない。

理解できたのは、

目に映るイノオの横顔が、消え入るように儚くて、でもどうしようもなく綺麗な事。

そして、金縛りにでもあったように身動きひとつ出来ない自分を、……とんでもなく情けなく不甲斐ないと感じている事だ。









「母さん?」

訝しげに、涼介が雄也に呼びかけた。
すると、



「…あ、やっだぁ!!御免なさい!!」

突然、雄也の纏う空気が変わった。



「急に、御免なさいね、私、馬鹿力だから痛かったわよねえ。」

雄也はそう言いながら、真っ赤に染めた自分の頬を両手で隠した。

「ううん、全然」

にぃっと三日月のように目を細めて、イノオが応えた。


「いや、色々急でビックリだよ」
光が雄也を見上げる。

雄也の背はそもそもは俺よりも少し低い位のはずだが、踵の高いパンプスのせいでやたらと大きい。

「人違いしちゃった、やだ、恥ずかしい」

体をくねくねしながら、縮こまる雄也の姿は、いつも通り、俺のよく知っている雄也だ。



でも、つい今さっきの雄也は、


俺が全然知らない『男』だった。





そして、

イノオは間違いなく言ったんだ。



『たかき』と。

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めめめ(プロフ) - 夏夢さん» 好きと言っていただけて嬉しい!私もかむちゃんワールド大好きです!ゆーと、あんなに素敵なのに私の手にかかると不憫だったり変態だったりほんと申し訳ない (2022年2月14日 15時) (レス) @page27 id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ああいるわーこういうタイプぅ…呟きながら読んでしまったゆーとさん😅も、ホント好きですめめめさまワールド💕💕 (2022年1月29日 22時) (レス) @page26 id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ゆやさんの年齢!考えてなかったぁ笑!うーん、多分魔法がかかってる感じかな?笑 (2022年1月29日 18時) (レス) @page26 id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - やだっ!なに?謎が深まってんじゃん!で、ゆやママは一体幾つの設定なの?? (2022年1月29日 16時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - 夏夢さん» ふっふっふ何故でしょう (2022年1月27日 23時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めめめ | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2020年8月6日 6時

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