61 ページ24
雄也は信じられない、というように目を見開いて、イノオを見つめた。
「え?え?」
光が、雄也とイノオを交互に見るのにせわしく首を動かす。
2人の表情は対照的で、あまりの驚きにまばたきを忘れたように顔を強ばらせた雄也に対して、イノオは少し目を細めて、穏やかな、とても静かな顔をしていた。
「何?雄也、イノちゃんの事知ってるの?」
「……イノ、ちゃん?」
雄也は光の顔を見て、
「やっぱり、マジでいのおくんなんだ」
掠れたように小さな声で呟いた。
……どういう事だ?
その時、止んでいた風が急にヒュウッと音をたてて、俺たちと雄也の間を走り抜けていった。
雄也の長い髪が揺れて、その男らしい眉がはっきりと見えた時、
不意に、長い脚を大きく動かしハイヒールの音を鳴らして、光の肩の横をすり抜けた雄也が俺とイノオの方に向かってきた。
そして、
「会いたかった…!」
雄也のたくましい両腕が、イノオの細い体を思い切り抱き締めた。
197人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めめめ(プロフ) - 夏夢さん» 好きと言っていただけて嬉しい!私もかむちゃんワールド大好きです!ゆーと、あんなに素敵なのに私の手にかかると不憫だったり変態だったりほんと申し訳ない (2022年2月14日 15時) (レス) @page27 id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ああいるわーこういうタイプぅ…呟きながら読んでしまったゆーとさん😅も、ホント好きですめめめさまワールド💕💕 (2022年1月29日 22時) (レス) @page26 id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ゆやさんの年齢!考えてなかったぁ笑!うーん、多分魔法がかかってる感じかな?笑 (2022年1月29日 18時) (レス) @page26 id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - やだっ!なに?謎が深まってんじゃん!で、ゆやママは一体幾つの設定なの?? (2022年1月29日 16時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ(プロフ) - 夏夢さん» ふっふっふ何故でしょう (2022年1月27日 23時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ