第38話 ページ39
〜Aside〜
仲間を侮辱されて黙っていられるほど私もお人好しではない
先の真衣先輩の発言、現在の挑発的な態度、絶対に許すわけにはいかない
「先輩、やり方が卑怯ですよ
あとさっきの言葉全部取り消してください、正直不愉快です」
でもここで騒ぎを起こすのは得策じゃない事はわかってるし
戦闘を回避出来るならした方がいいんだろう…でも
「口の利き方…教えてあげる」
そう言うなり私達に銃口を向ける先輩
「(…向こうから先に仕掛けてきたんだからこれは正当防衛だよね)」
「上等だ…やってやんよっ!」
野薔薇ちゃんの強めの肘打ちで真衣先輩が怯み、その隙をついて私達は距離を取る
「ほんっと生意気…!」
真衣先輩が撃った玉を目眩しも兼ねて人の身長くらいの小さな竜巻で防ぐ
その間に私は間合いを詰め先輩の手から銃を払い除ける
野薔薇ちゃんもそれに続こうと大きく振りかぶった
しかし先輩は銃をもう1つ持っていて野薔薇ちゃんは数発撃たれてしまった
恐らく真衣先輩の術式なのだろう
「野薔薇ちゃん!」
「よそ見してんじゃないわよ」
そのまま銃を持った手がこちらに向かって来る
「(しまった…!)」
顔に一発殴られるも、隙をついて野薔薇ちゃんの方に駆け寄る
「安心しなさい、死にはしてないわ
でも、呪術師続けるならケンカ売る相手は選ぶことね」
笑いながら先輩は再び銃をこちらに向けた
"風圧弾”で相打ちにしようとしたその時目の端によく知った人影が見えた
「うちのパシリ達に何してんだよ、真衣」
その声を聞いて私は心底安堵した
「あ〜ら落ちこぼれすぎて気づかなかったわ、真希」
真衣先輩は真希先輩にそんな軽口を叩いている
「(真希先輩のこと『落ちこぼれ』だなんて…!
真希先輩がどれだけ凄いか分かってないからそんな事言えるんだ)」
先輩方が少し会話した後、真希先輩が野薔薇ちゃんに声をかけた
私が後ろを振り向くと野薔薇ちゃんはすでに起き上がっていて
真衣先輩の後ろに回り込み絞め技をかける
「ナイスサポート、真希さん!」
その隙に私は真希先輩の隣に立つ
「下ろし立てのジャージにバカスカ穴空けやがって!
てめぇのその制服置いてけよ、私の夏服にしてやる〜!」
野薔薇ちゃんのオシャレに対する情熱はいつだって凄まじい
「次は体の穴増やしてやるわよ
あとその足の長さじゃこの制服は着れないんじゃない?」
真衣先輩の言葉に野薔薇ちゃんがブチ切れたその時声が聞こえた
「帰るぞ真衣」
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みぃ(プロフ) - さらさん» ご覧いただきありがとうございます!楽しんで頂けてなによりです!これからもよろしくお願いします! (10月30日 6時) (レス) id: 6559ee5f93 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話めっちゃ大好きです!!凄く読みやすいです!!伏黒くんのお話も少ないので書いてくれて嬉しいです!!ゆっくりで良いので、更新楽しみにしてます!! (10月30日 1時) (レス) @page39 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 狗巻棘くんの()内のセリフは意訳です!なのでエンタメとして感覚で楽しんでいただけたらと思います! (9月20日 2時) (レス) id: 6559ee5f93 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ご覧いただきありがとうございます!更新頻度は少なくムラがありますが、更新された際には是非楽しんでいってください! (9月10日 1時) (レス) @page30 id: 59c0e1f65d (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年4月29日 13時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2022年1月4日 20時